「同級生」 桜木 舞

---螺鈿細工の月--- 第二話

同級生より。

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1. 逃げ場の無い獲物
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 ねじ込んだ舌で激しく舞の口腔を蹂躙しながら、左手で腰を強く引き寄せる。
「ん……んんっ……」
 眩暈を引き起こしそうな程の激しい嫌悪感。
 行き場を無くした黒川の唾液を嚥下する度に、自分自分が穢れていくような、そんな錯覚すら覚える。
 覚悟していたとはいえ、育ちの良い舞には、それは耐えられようもない事だった。
「いや………やっぱり…いやぁっ…!」
 嫌悪感に耐えられなくなり黒川の腕の中で舞は暴れるが、所詮は18歳の少女。男の力には敵うはずも無かった。
「んんんっ……!!」
 黒川は尚も強く舞を抱きしめ、執拗に唇を奪い続けた。
 そして無理やり口内に流し込まれる黒川の唾液。
 唾液を胃へと流し込まれるうちに、舞の気力が萎えていくのが表情から見て取れた。

「やっと大人しくなりましたか…」
 嚥下しきれなかった黒川の唾液を口の端から滴らせながら、舞は涙を浮かべた瞳で黒川を見つめる。
 暴れなくなり抵抗する気力を失ったとは言え、その瞳から拒絶の意思が消えた訳ではなかった。
 黒川は口元を歪め、舞を追い込む為にもう一押しする。
「…お嬢様が受け入れなれば…ご家族や、桜木家がどうなるか…解りますか?」
「!!」
 睫毛を振るわせながら視線を落とす舞。
 黒川は言葉にすら出さないが、舞が拒絶すれば、債務権を行使して桜木家を潰してしまうと言っているのだ。
「お嬢様さえ耐えれば済む事なんですよ」
(私さえ……我慢すれば……)
 今までもずっと、周囲に望まれる自分を演じてきていた。
 今回も自分さえ犠牲になって、この男の望むようにすれば全てが丸く収まる。
 そう思うと、舞は喉まで込み上げた拒絶の言葉を発することができなくなり、再び飲み込んでしまう。
(身体だけ…心まで差し出す訳じゃない…………身体だけ………)
 諦めに似た心境に辿り着き、舞の肩が力なく落ちた。

「…良いですね?」
 黒川の言葉に舞はただ黙って小さく頷く。
 そして、もう他に道は無いのだと自分自身に言い聞かせるが、その目には微かに黒川を拒絶する色が残っていた。
(まあいい……今は…まだな)
 微かに。ほんの微かに力の残った舞の瞳を見つめながら、黒川は満足気に笑みを浮かべた。

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2. 蕾
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 大人しくなった舞を促してベッドルームへと移動し、真っ白な真新しいシーツの上に寝かせる。
 自分も服を脱ぎ捨て、舞の上に覆い被さっていく黒川。
 そして仰向けになっても形を崩さない紡錘型の舞の乳房に手を伸ばす。
 それはしっとりとした手触りで、まるで指先に吸い付くかのような感触。
 少しずつ力を入れて胸を揉む。
「ん………」
 ゆっくりと大きく乳房を揉みほぐしながら、先端の突起を指先で刺激する。
 転がし、摘み上げ、弄ぶうちに、ツンと上を向いた小さな突起は次第に固さを増していく。
 黒川はまるで恋人にするかのように、あくまでも優しく気遣いながら舞へと愛撫を繰り返した。
 もっと荒々しく陵辱されるのでは、と思っていた舞は、少し安堵の色を浮かべる。
 黒川がそれを狙っていたのかは解らないが、安堵の気持ちが張り詰めていた気持ちを緩ませ、舞の身体から力を抜かせていった。
「んくぅ………んっ…!」
 あくまでも、黒川に心を許していない証のように必死に声を堪える舞だったが、若い肉体の反応は押さえようもない。
 揺るんだ気持ちも相乗し、舞の身体は黒川の愛撫に敏感な反応を見せる。

 胸全体から広がる甘い刺激は、舞の全身をゆっくりと包み込み、少しずつ体温を上昇させていく。
 そんな舞の反応を楽しむかのように、黒川は執拗に、それでいて優しく乳房への愛撫を繰り返した。
「無理に我慢する事はありませんよ。声を出したらどうです、お嬢さま?」
 からかうような声音に、舞は黒川の視線から逃れるように顔を背けた。
「フフフ…気丈な事ですね。まあ時間はたっぷりとありますから…」
 そう言って黒川は舞の乳房へと唇を寄せた。
 乳房全体に舌を這わせてから、先端の突起を口に含む。
 舌全体で突起を軽く押すように刺激してから、舌先で突起を弄び甘噛みすると、流石に舞も思わず声を漏らした。
「ふぁぁっ!、……はぁんっ!!」
 手の甲を口元に当てて必死に声を押し殺そうとするが、黒川の巧みな舌先の動きに、舞の口は意思とは裏腹に甘い吐息を漏らしてしまう。
 激しい自己嫌悪と羞恥心に襲われるが、それでも身体に灯った官能の炎の勢いを止める事はできない。
 乳房を揉まれ、突起を舌で弄ばれる度に、舞は甘い嬌声を漏らしながら美しい肢体を振るわせた。

 そんな舞の反応に内心でほくそ笑みながら、黒川は愛撫を次の段階へと進める。
 片手を舞の足元へと伸ばし、しっとりとして手触りの良い太股を、触れるか触れないかの距離でゆっくりと撫でる。
 足元に手の気配を感じた舞は、膝に力を入れて両足を閉じるが、黒川の手は太股から先へは進もうとしない。
 繰り返し太股の外側を撫でながら、引き続き胸の突起への刺激を続ける黒川。
 腰の辺りがムズムズするような快感に、舞は細い肩を震わせて必死に耐える。
 しかし、繰り返し太股を黒川の手で撫で続けられるうちに、次第に舞の膝から力が抜けていってしまう。
(駄目…力が…入らない……)
 辛うじて手が入る隙間が開いたその瞬間、黒川の手は一気に舞の股間へと進んだ。
「あっ…あぁっ……!」
 黒川の指先に触れる淡い翳りと、その先の湿った感触。
 舞の股間へと潜り込んだ黒川の指先は、微かに湿った舞の秘所の上をゆっくりとなぞる。
「いやっ……触らないで……や…止めてぇ……」
 まだ誰の目にも触れさせていない部分を触られ、舞は羞恥で頬を真っ赤に染めて瞳に涙を浮かべる。
「本当に止めて良いんですか?、ここに………触れて欲しいのではないのですか?」
 そう言って黒川は、まだ包皮に包まれたままのクリトリスに軽く触れる。
 その瞬間、駆け抜ける快感に舞の身体が跳ねた。
「ひゃぁっ…!!」
 鋭さと甘さを混じり合わせたような快感が駆け抜け、舞は思わず黒川の身体にしがみ付いてしまった。
 自分に両手を回して抱き付く舞に、黒川は口の端を歪めて笑う。
「おやおや…どうしました?」
 そして舞の反応を見ながら、クリトリスの周囲を指先で刺激する。
 が、あくまでも周囲のみで、肝心のクリトリスには触れようとはしない。
 もどかしく切ない感覚に包まれ、舞は黒川に抱きついたまま腰をくねらせる。
「やぁっ……あぁっ………!!」
 黒川は胸への愛撫も止め、焦らすようにクリトリス周辺への刺激だけを繰り返す。
 舞の中に込み上げる切なさ。それは黒川の指の動きに合わせてどこまでも高まっていく。
(駄目……おかしくなっちゃうっ……!)
 我慢も限界に達し、黒川を見つめて何かを訴えようとする舞。しかし言葉が出てこない。
「どうしたんです?」
 あくまでも冷静に、黒川は舞の言葉を待つ。
 黒川を見つめ、その何かを待つような視線に羞恥心を煽られて目を逸らす。
 そんなことを何度も繰り返す舞だったが、超えてしまった我慢の限界に、観念したかのように頬を染めながら訴えた。

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2. 咲く花
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「あ、あの………あのっ………」
「何です?」
「さ……触って……下さい……」
 言い終えた舞は、あまりの恥かしさに黒川の胸に顔を埋めて表情を隠す。
「ここですか?」
 舞の訴えに、ようやく黒川は軽くクリトリス触れた。
「はぁぁっ!!、そこっ……そこですっ……!!」
 抱き付いた黒川の胸の中で叫ぶ舞。
 そして黒川は再び積極的な愛撫を再開した。
 まだ経験の浅い舞を気遣うように、軽いタッチでクリトリスへと指を這わせる。
 そこから広がる甘く痺れるような快感に、舞は切羽詰ったような喘ぎを漏らした。
「あっ、あぁっ!!、はぁっ……んんんっ!!」
 力のこもっていた膝もゆっくりと開いていき、動きやすい空間を得て、黒川の手は更に積極的に動き出す。
 クリトリスへの刺激を続けながら、指先を軽く肉襞の間へと沈める。
 そして中に溜まった愛液を掻き出すように、ゆっくりと肉襞の間を前後させた。

 いつの間にか完全に抵抗の色が消えた舞の瞳。
 それが黒川によって巧みに導かれた結果だという事は舞にも解っていた。
 霧散した理性をかき集めて、黒川の思う通りにはならないと必死になるのだが、身体の疼きはかき集めた理性を再び霧散させてしまっていた。

 黒川は舞の身体だけではなく、その理性をも指先で弄ぶ。
 巧みに快感を与え、そして焦らし、舞を官能の虜にしていく。
「ふぁぁんっ…!、んっくぅっ…!!、あっ、ああんっ!!」
 黒川の愛撫に敏感な反応を見せ、鼻にかかった甘い嬌声を寝室に響かせる舞。
 その秘所は朝露を纏った花びらのように開き始めていた。
(舞…お前の全てを俺の物にしてあげるよ……この美しい身体も…その高貴な心も…)
 溢れ出した蜜を指先に絡め取り、黒川はゆっくりと舞の蜜壺へと指先を埋めていった。
「はぁんっ……!!、あぁっ!………いいっ…!!」

It continue the next time.

 

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