薫-夢幻-


「るろうに剣心」より

※原作2・3巻、武田観柳の頃の話
 友情出演 四乃森蒼紫(笑)
----- 1 -----

「また失敗しただと!!」
 恵の拉致に失敗した部下達を怒鳴りつけながら、観柳は苛立ちを隠せずに部屋の中を歩き回る。
「くそっ・・・忌々しい!、神谷道場のやつらめ・・・・!!」
 ドガッ!!
 荒々しく椅子を蹴り上げた観柳に、平伏す部下達の身体が飛びあがる。
「・・・・・目先を変えたらどうだ」
 不意に、観柳の背後に控えていた蒼紫が口を開いた。
「・・・・それは、どういう意味だ?」
「・・・・高荷恵を狙うと見せかけ、他の者を攫えば良い・・・人質としてな」
「そうか!、その手があったな!!」
 蒼紫の一言で観柳は気を取りなおし、部下達に新たな命令を伝える。
「お前達、神谷道場の女・・・神谷薫を拉致してこい!」
「は、はいっ!!」
 部下達は一斉に立ち上がると、慌てて観柳の部屋から飛び出して行った。
「・・・恵に比べれば小娘だが・・・その分、色々と楽しめるだろう・・ひっひっひ・・」
(・・・・・俗物が)
 嫌らしく笑う観柳の背中を眺めながら、蒼紫は心の中で嘲笑した。
 それはまた、その俗物の下にいる自分に向けたものでもあるかのようだった・・・

 観柳の前を後にし、与えられた自室へと戻った蒼紫に、音も無く現れた般若が声をかけた。
「私にも、神谷薫を拉致するのを、手伝うように命じられましたが・・・・よろしいので・・・・?」
「・・・・・構わん・・・・それで抜刀斎が本気になるならな・・・・」
「そうですか」
 現れたときと同じ様に、般若は音も無く姿を消した。
(・・・・・俺も・・・落ちたものだ)
 自分の今の立場に自嘲しながらも、「最強」の2文字を手に入れるために、今ここで止める訳にはいかないのだ。
 窓から夜の東京の街を眺めながら、蒼紫は京都に残した少女に思いを馳せる、
(・・・・・今の俺では、会う事は出来んな・・)

----- 2 -----

「まったく・・・何で私がこんな事・・・(ぶつぶつ・・・)」
 文句を呟きながら、薫は一人で買い出しに出ていた。
 狙われている恵を守るため、剣心と左之助は神谷道場に残り、心配して一緒に行くと言った弥彦を残して、夕方の街を一人で歩いている。
「・・・後は・・」
 残りの買い物を確認している薫の前方から、観柳の配下の男達が、ゆっくりと囲む様に近づいて来た。
(・・・・まずいわね)
 平静を装いながら周りを覗い、そっと男達から逃れるように歩みを変える。
 角を曲がった所で全力で走りだし、必死になって男達から逃れた。
「はぁ・・はぁ・・・はぁ・・・・」
 男達が着いて来ていないのを確認して、薫は人気の無い神社の敷地内で、荒くなった呼吸を整えながら、無事に道場へと辿り着ける道筋を考えていた。
(・・・・・長屋の方を通って・・)
 すっ・・・・・
(・・・・・!!)
 突然、背後に人の気配を感じて、薫は勢い良く振り向いた。
 そこにいたのは、面を着けた長身の男・・・般若だった。
「・・・悪く思うなよ」
 ガシッ!!
 薫が声を出す前に、般若の拳が鳩尾に入り、薫はそのまま般若の胸に倒れ込んだ。
(・・・・・剣心)
 気を失った薫を肩に抱えて、般若は音も無く夜の闇に消えた。

----- 3 -----

「・・・・ん・・・・んん・・・・」
 薫が意識を取り戻してゆっくりと瞼を開くと、目の前に洋装の男が洋酒を手に、薄笑いを浮かべて薫を眺めているのが目に入った。
 自分が両手と両足を縛られ、床に寝かされているのも解った。
「御目覚めかな?・・・・ククク」
「・・・貴方は・・・・!?」
「あまりにも恵を拉致するのに手間取るのでね、代りに貴女を連れてこさせたんですよ・・・初めまして、私が武田観柳ですよ・・・」
 何が起きているのかを理解して、薫の全身に力が入る。
 周りに視線を送って、武器になりそうな物を探すが、使えそうな物は見つからなかった。
「私を・・・どうする気・・・・?」
「人質ですね。貴女と引き替えに・・・・恵を渡してもらうんですよ」
「くっ・・・」
 剣心達が一生懸命に守っているのに、それを自分が台無しにしてしまう事が、薫にはとても辛い事だった。
「ま・・・その前に・・・・」
 ゆっくりと観柳が近づいてくる。
「貴女の身体で・・・楽しませてもらいますがね・・・ひっひっひ」
 好色な笑みを浮かべて、薫の全身を舐める様に眺める。
「へ、変な事したら・・・舌を噛むわよっ!」
「出来ますかね?・・・抜刀斎が悲しみますよ・・・・」
「・・・う・・・・」
「それに・・・貴女は自分から私を求める様になりますよ・・・・これが何か解りますか?」
 観柳は懐から小さな薬品を取り出し、薫の眼前に突き出す。
「これは恵に作らせた媚薬です。これを使って恵を何度も犯したんですよ・・・」
「・・・外道ね!」
「心外ですねぇ・・・クックック。恵は自分から腰を振って、私の男根で何度も何度も達していましたよ・・・・」
 あの恵が屈する程の効果のある薬、それを聞いて薫の背中に冷たい物が流れる。
「力ずくでも良いんですが・・・大人しくしてもらいたいですね・・・」
 観柳は指先に媚薬を塗ると、薫の着物の裾から手を差し入れ、奥に隠された秘所へと伸ばす。
 何とか逃れ様とする薫だったが、縛られた状態ではそれも出来ず、観柳の手に不快感を感じながらも、されるがままになっていた。
 くちゅ・・・くちゅ・・・・
 観柳は何度も媚薬を塗りつけ、膣内の奥まで媚薬を染み込ませる。
 その効果は絶大で、瞬く間に薫は身体をくねらせて、頬を朱に染め始める。
「ん・・・・くっ・・・・」
 媚薬を塗った指先で膣内を掻き回しながら、観柳は薫の胸元に手を滑り込ませ、張りのある胸を弄りだした。
「恵より若いだけあって・・・張りのある肌だ・・・・」
「いやっ・・・・・!、・・・・んんっ・・・・ああんっ!」
 胸の先端の突起を摘まれ、薫は思わず甘い声を上げてしまう。
「もう抵抗出来ないでしょう・・・」
 観柳は薫を縛っていた縄を解き、脱力している薫を膝の上に背後から抱きかかえて、乱れた着物の胸元と裾から手を入れて、薫の身体を弄ぶ。
 頬を上気させて虚ろな瞳で、薫は観柳の愛撫に身体を任せていた。
(ああ・・・薬のせいなの?・・・・・抵抗出来ない・・・・)
「んっ・・くふっ・・・・あっ・・・・!」
 胸の先端と、恥毛の下に隠れた敏感な二つの突起を同時に弄ばれ、薫は観柳の膝の上で甘い声を上げる。
「こんなに濡らして・・・はしたない娘だ・・・」
 指先に付いた薫の愛液を見せながら、観柳は耳元で囁く。
「どうやら生娘では無い様ですし・・・男好きな淫乱娘だったんですねぇ・・・ククク」
「いやっ・・ち、違う・・・・あんっ!!」
「身体は正直ですよ、ほら・・・気持ち良いんでしょう?」
 くちゅくちゅくちゅっ・・・・!
 勢い良く膣内を掻き回されて、薫は仰け反るようにして激しく喘ぐ。
「ああっ!、ああんっ!!・・・だめぇ・・・!、あっ・・・、んっ・・・、・・・はぅんっ!!」
(ああ・・・・もう・・・・だめ・・・)
 激しく襲いかかる快楽に、薫の理性は崩壊する。
「も、もう・・・お願い・・・・切ないのぉ・・・・・!」
「・・・・どうして欲しいんだね?」
「・・お・・・・・犯して・・・・・・激しく・・・貫いてっ・・・・!」
 その言葉を口にした瞬間、激しい公開と同時に、観柳に対する期待が高まっていく。
「いいでしょう・・・」
 そのまま薫の上半身を前に倒し、四つん這いの格好をさせると、観柳は自分の男根を取り出し、薫の着物の裾を腰まで捲り上げた。
 露になったお尻と秘所。
 陰唇はヒクヒクと蠢き、膣内からは大量の愛液が溢れ出している。
 観柳は指先で秘所を開き、露になった膣口に先端をあてると、力を入れて一気に貫いた。
 ずぶっ・・・!!
「・・・あああっ!!」
 一瞬の苦痛の後、激しい快感が薫を襲う。
 観柳は外見からは想像できないほどの大きな男根で、薫の膣内を激し貫く。
 その貫きに合わせて、薫も自ら腰をくねらせて、観柳の物を更に深く受け入れようとする。
「あっ、あっ、あっ、あんっ!、イイッ!・・・んっ、んんっ!!」
 肉のぶつかる音と、淫らな水音が部屋の中に響き、それが薫を更に高まらせていく。
「・・・良い締まり具合だ・・・感度も良い・・・貴女は良い愛奴になりますよ・・・・」
 観柳は恵と薫の二人を手に入れた後は、二人を愛奴として調教して飼うつもりになっていた。
(私が・・・愛奴・・・)
 快感に屈した薫は、それも良いかと思ってしまう。

「はんっ!、んっ・・・ひゃうっ!!、イイッ!、イイのぉ・・・・・!!」
 観柳は様々な体位で薫を犯す。
 薫は既に全裸になっており、まとめていた髪も解かれ、美しい黒髪を振り乱して喘いでいる。
 床に寝た観柳の上に跨り、上半身を倒れ込む様にして観柳と唇を重ねながら、淫らな動きで腰を動かして、自分で観柳の物を出し入れしていた。
「ん・・・・んんっ・・・・はぁ・・・・!」
 薫が腰を動かす度に、激しく出入りする観柳の男根。
「くっ・・・ああっ!、はっ、はんっ!・・・んんっ・・・・!!」
 薫の身体が小刻みに震えだし、それを確認した観柳は上半身を起して、対面座位の姿勢へと変えて、上に乗った薫の身体を激しく揺する。
「ああっ!、だめっ!、凄く・・・感じちゃうっ!!」
「そろそろ・・・イキそうなんでしょう?」
「はい・・・!、もう・・・イキそう・・・イッちゃいそうですっ・・・・!」
「・・・・・いいでしょう・・・イかせてあげますよ」
 そのまま薫の上半身を倒し、グイッと両足を広げると、観柳は激しい勢いで薫を突いた。
「あっ、ああっ!!、んっ、んっ、んっ、んっ、んんんっ!!、凄いっ!、凄いのっ!!・・・だめぇ・・・!、・・・イク・・・・・!」
 観柳は貫く速度を更に増して、溢れ出た愛液を飛び散らせながら、薫を絶頂へと導く。
 ぢゅぶっ!、ずぶっ!、ぐちゅっ!、ぢゅぶうっ!
「ひぃっ!、あああっ!、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、ああんっ!!、だめだめっ!、イクッ!、イクイクイクッ!!」
 薫は激しく頭を左右に振って、自分の胸を揉みながら、身体を震わせて絶頂へと達していく。
「来るっ!・・・・ああっ!、イクのっ!、イっちゃうのっ・・・・!、イクイクッ・・・・イっちゃうっ〜〜〜!!!!」
「ぐっ・・・!」
 絶頂に達した瞬間の激しい締めつけに、観柳も薫の膣内に大量の精を放った。
 どくっ!、どくどくどくっ!!・・・・
「はぁ・・・・いっぱい・・・・出てる・・・・」
 観柳の精液を受けとめながら、薫は絶頂の中で気を失っていった・・・

----- 4 -----

 その様子を影から眺めてた蒼紫は、神谷薫という少女と京都に残してきた大切な少女の姿が重なり、少し後悔していた。
 観柳が部屋から去った後、そっと中に忍び込み、気を失っている薫を抱きかかえると、その部屋を後にした。
 薫の身体を清めてから、着物を着せて神谷道場の前へと連れいて行き、そっと扉の前に寝かせた。
「・・・・・・」
 暫く薫の顔を眺めた後、蒼紫は何も言わずにその場を去った。

END