薫-一刻-


偶然、街で出会った薫と若者
二人は一刻だけの恋に落ちて、体を重ねていく・・・
※ちょっと強引な展開ですねぇ・・・(^_^;)
 薫ちゃん、軽すぎますか?(笑)
----- 1 -----
「・・・という訳よ。解った?」
「・・・言葉で言われても解んねぇよ!、実際にやって見せてくれよ!」
「まったく、仕方が無いわね・・・・・・構えなさい、弥彦」
 薫の語尾が凛となるのを感じて、弥彦は気合を入れて竹刀を構える。
「よしっ!」
「来なさい・・・・・・」
 互いに正面を向き合ったまま、竹刀を構えて睨み合う薫と弥彦・・・
 焦れた弥彦が先に動いた。
 飛び込みながら、竹刀を右上段から振り下ろす。
「でやぁっ!!」
 バシィィッ!!
(やった・・・・・・うあっ!!)
 弥彦の打ち下ろした竹刀は、薫に届く直前で受けとめられる。
 薫は竹刀の鍔元で弥彦の一撃を受けとめ、次の瞬間、弥彦の竹刀に自分の竹刀を絡ませて、弥彦の体後と後ろに吹き飛ばす。
「・・・解った?」
「・・・解んねぇよ!・・・どうなったんだぁ・・・」
「・・・姿勢よ」
 弥彦には何が何だか解らなかった。
 薫もそれ以上は説明しようとはせず、そのまま稽古は打ちきられた。
「宿題よ、明日まで考えてなさい」
 悔しそうな弥彦を置き去りにして、薫は微笑みながら道場を後にした。
「・・・くっそうっ!」
----- 2 -----
(弥彦もまだまだね・・・フフ)
 まだまだ未熟な部分の目立つ弥彦だが、その成長ぶりに薫の頬は緩む。
(イジワルしないで教えてあげれば良かったかなぁ・・・・)
 稽古着を脱いで私服に着替え、薫は街へと足を向ける。
 街の中心にやって来ると、一人の若者が、数人のガラの悪そうな男たちに囲まれていた。
 男達は手に刀を持ち、若者の方は竹刀でそれに対している。
(多勢で・・・卑怯なっ!!)
 薫は素手であるのも忘れて、若者に加勢しようと輪の中に飛び込む。
「待ちなさいっ!、卑怯だとは思わないのっ!!」
「なんだお前はっ!」
「かまわねぇっ!、まとめて殺っちまえっ!!」
 一斉に飛びかかってきた男たちの刀を、若者の竹刀が跳ね返す。
「・・・竹刀だと思って・・・甘く見るなよ・・・」
 一瞬にして、圧倒的に自分たちが有利だと思っていた男達が怯む。
「・・・ちっ」
「行くぞっ!!」
 時間が掛かってはヤバイと判断し、男達は刀を納めて雑踏に消えて行く。
「・・・加勢、ありがとうございました」
 爽やかな笑顔で若者は言った。
「加勢するまでも無かったわね・・・凄い腕前ですね」
「いや・・・それほどでも・・・」
 頭を掻いて照れる若者に、薫は好感を覚えて、そのまま話ながら歩き始めた。
「へぇ・・我流なんですか?」
「お恥ずかしい・・・」
「謙遜しちゃって・・・さっきの腕前は見事でしたよ」
 気が付くと二人は、河川敷へとやって来ていた。
「少し・・・休んでいきません?」
「・・・はい」
 二人は川原に腰を降ろし、剣術について語り合った。
 若者は榊亮平という名で、今年18歳になったばかりだった。
 元々は道場で稽古していたが、独自の剣術を求めて我流の道へと進んだのだ。
 最初は口数の少なかった亮平も、話が自分の求める剣術の事になると、人が変わったように饒舌になって熱く語る。
 そんな亮平の横顔を、薫は好ましげな表情で見つめていた。
(一生懸命なのね・・・剣術に・・・)
 その時、何気なく亮平が置いた手が、薫の指先に触れた。
「あっ・・・すいませんっ!」
「・・・・いえ」
 亮平の反応に、薫は照れて手を胸元に引き寄せる。
(可愛い女性だ・・・)
 その仕種が兵平の恋心に火を点ける。
 亮平は薫の顔を見つめながら、そっと呟いた。
「・・・薫さん・・・・もし良かったら、私と・・・お付き合いして頂けませんか・・・」
 好意的に思っていた相手からのいきなりの告白に、薫は驚き、戸惑いながらも嬉しく思った。
「・・・・好きな人が居ます・・・」
 それでも、薫の心にはある男への想いがあった。
 亮平は少し落ち込んだ表情を見せたが、直に笑顔を浮かべて明るく話す。
「・・・そうですよね。薫さんはとっても素敵な女性だから、きっとその男性とも上手く行きますよ」
 話ながら頭を掻いている亮平の手に、薫の手が伸びる。
「あ・・・」
「・・・今だけなら・・・貴方の想いを・・・・受けとめられます・・・」
 少し頬を朱に染めながら、薫は優しい笑顔で亮平を見つめる。
「・・・薫さん・・・・」
 亮平は薫の手を、力強く握り返す。
 その手を握り合ったまま二人は立ち上がり、茂みの奥へと消えて行った・・・・・
----- 3 -----
 川原を奥に行った茂みの中で、亮平は薫の着物の裾をまくり上げ、露になった淡い茂みの奥に舌を這わせる。
 薫は亮平を手伝うように、自ら着物の裾を持ち、亮平の愛撫に身を任せていた。
「あ・・・んんっ・・・・」
 ぴちゃぴちゃと、水音を響かせながら、亮平は薫の秘所を舐め上げながら、薫のお尻に手を廻して、その柔らかい感触を楽しんでいる。
「あんっ!・・・そこっ!、もっとっ・・・お豆を・・・吸ってぇ・・・・!!」
 薫の言葉に応えるように、舌を尖らせて突起を転がし、唇を押し付けて音を立てて吸い上げる。
 ちゅうぅっ!
「ひゃぁんっ!!、イイっ!、イイよぉっ!!」
 口の端から涎を垂らして、薫は激しく喘ぐ。
「これ以上されたらっ!・・・イッちゃいうよっ!!」
「ぢゅるっ・・・・イって下さい、薫さん・・・僕の舌で・・・」
「だめっ・・・亮平さんのでイキたいのっ・・・・・」
 亮平は薫の秘所から舌を離し、薫の顔を見上げる。
 見下ろしていた薫は、亮平の前にしゃがみ込んで、既に固くなっている亮平の物に手を添える。
「か、薫さん・・・・!」
「今度は・・・私が・・・・・ちゅっ・・・」
 優しく取り出した亮平の物に、薫は愛しそうに唇を寄せた。
 先端に口付けしてから、優しく舌を這わせる。
 ちゅっ・・・ちゅるぅっ・・・
 愛しい女性から受ける口での愛撫に、亮平の物は更に固さを増してそり返る。
(亮平さんの・・・大きい・・・・)
 ウットリとした表情で、薫は亮平の物を口腔に頬張り、前後に頭を動かして唇で擦り上げる。
 ぢゅっ!、ぢゅっ!、ぢゅっ!・・・・・
 激しくしゃぶり上げる間に、時折舌先での愛撫を交えて、薫は一生懸命、亮平の物に奉仕する。
「ああ・・・もう、でる・・・!」
「ぢゅっ・・・ぢゅるっ・・・・ぷはぁ・・・口の中に出す?、それとも・・・」
「薫さんの・・・中に・・・」
 恥ずかしげに言う亮平に微笑みながら、薫は亮平の物に跨った。
 亮平の物に手を添えながら、指で自分の秘辰を割り広げて、ゆっくりと腰を落としていく。
「ん・・・・んんっ・・・・・」
 ぢゅぶ・・・ぢゅぶぶぅぅ・・・・
「全部・・・入ったよ・・・」
 着物の裾を持ち上げて、結合部分を亮平に見せる。
「淫らだと・・・軽蔑した?・・・・でも、これも・・・・私なの・・・・」
「軽蔑だなんて!!・・・・凄く・・・素敵です・・・・」
「嬉しい・・・!、・・・・ねぇ・・・突き上げて・・・」
 薫の言葉に頷いて、亮平は薫の腰に手をかけ、下から激しく突き上げ始める。
 下からの突き上げに調子を合わせて、薫も自ら腰をくねらせる。
「あんっ、あんっ!・・・もっと、もっと激しく突いてっ!!」
「薫さんっ!、薫さんっ!」
 夢中になって突き上げる亮平。
 薫も髪を振り乱しながらそれに応える。
「イイっ!、イイよぉっ!!・・・・おっきいっ!、おっきいのっ!!」
「か、薫さんの膣内も・・・凄くイイですっ・・・!!」
「感じてっ・・・、いっぱい私を感じてぇぇぇ・・・!!」
 二人は態勢を変えて、何度も愛し合う。
 まるで、限り有る時間を貪る様に・・・
 亮平は、四つん這いになった薫を、背後から貫いている。
「ひゃあんっ!!・・・だめぇっ!、またっ・・・またイっちゃうよっ・・・・!!」
「薫さんっ!!」
 淫猥な水音を、水辺に響かせながら、亮平の物は薫の秘所を激しく出入りする。
 亮平の男根に貫かれる度に、薫の胸が前後に揺れる。
 繋がった部分から、二人の分泌した液が混ざり合った物が溢れだし、脚を伝って地面に吸い込まれていく。
「あっ、あっ、あっ、あっ、あんっ!!、奥までっ・・・奥まで届いてるっ!!」
 亮平の腰の動きに合わせて、薫も自分から腰をくねらせて、より深い挿入感を味わおうとする。
 強弱をつけて繰り返される亮平の貫きに、薫は歓喜の声を上げて、その体を震わせる。
「ひんっ!、ああっ!、いいっ!、いいのっ!!・・・いっぱいイかせてっ!、もっと深く貫いてぇぇぇー!!!」
 ぢゅぶっ!、ずぶぅっ!、ぐぢゅっ!・・・
「ああんっ!!、イっちゃうっ!、イっちゃうっ!!」
「お、俺もっ・・・!!」
 薫の腰を抱きかかえ、近づく射精の瞬間に向けて、亮平は更に激しく腰を打ちつける。
「イキますっ!・・・くっ・・・!!」
 どくっ!!、どくっ!、どくっ!、どくっ!・・・・
「ああんっ!、出てるぅ!・・・イクッ!イクッ!、イっちゃうぅぅぅっ・・・・!!!」
 注ぎ込まれる精液の温かさを感じながら、薫も歓喜の言葉を叫びながら、絶頂へと達した・・・
 行為が終った後、二人は顔を見合わせて微笑む。
 今度、街で出会ったとしても、再び言葉を交す事は無いかもしれない。
 二人の愛は、今、この時だけのものだから・・・
END