薫-同じ時を-


「るろうに剣心」より
いいかげん、話もネタが尽きまして・・・
単に愛し合っております(爆)

----- 1 -----

「ねえ剣心、そこの竹刀をそっちに片付けて」
「これでござるかな?」
 年の瀬、神谷道場も母屋と道場の大掃除で大忙し・・・とは言っても、実際に掃除をするのは剣心で、薫は指示を出すだけだったが・・・
 弥彦は理由を捏造して逃げてしまったし、剣心一人が忙しい。
「ふう・・・・これで終りでござるかな?」
「そうね、大体・・・片付いたわね」
 額に汗を浮かべて、剣心が道場の床へと腰を降ろす。
 その傍らに薫も腰を降ろし、剣心の額の汗を手ぬぐいで拭ってやる。
「お疲れ様・・・これはご褒美ね・・・ちゅっ」
 頬に薫の柔らかい唇の感触を感じて、剣心の顔が赤く染まる。
「しかし・・・ご褒美はこれだけでござるか?」
 不意に発した剣心の言葉に、今度は薫の方が赤くなってしまった。
「・・・・馬鹿」
 そう言って恥かしげに微笑む薫を、思わず剣心は抱きしめていた。

----- 2 -----

 新年を迎える準備も終り、二人仲良く寄り添って夜を迎える。
 遠くでは除夜の鐘が響いていた・・・
「明日・・・弥彦達を誘って、初詣に行こうね」
「ああ・・そうでござるな」
 すっかり当たり前になった二人だけの時間、薫は傍らの剣心に頭を預けながら、その満ち足りた時間に身を委ねる。
 剣心も、隣にいる薫の体温を感じながら、やっと手にした充足した時間を噛み締める。
 握り合わされる手、見詰め合う瞳・・・・
 二人の作り出す陰が、ゆっくりと重なっていった・・・

----- 3 -----

 剣心の見ている前で、舞うように着物を脱いでいく薫。
 少しずつ露になっていく愛しい薫の肌に、剣心の鼓動は高鳴っていった。
 一糸纏わぬ姿になり恥かしそうに微笑ながら、両手で自分の身体を抱しめる薫。
「おいで・・」
 両手を広げ薫を誘う剣心の胸に、薫が飛び込んでいった。
 長く熱い口づけが交わされ、見詰め合って微笑み合う。
 そっと薫の身体を布団の上に押し倒し、剣心はその上に覆い被さっていく。
「薫・・・綺麗だよ」
「・・・剣心」
 薫は剣心の首に両手を廻し、もう一度口づけをねだる。
 剣心は薫の愛らしい唇を指先で触れてから、再び唇を重ねた。
「ん・・・・」
 激しく絡みあう舌と舌、そして交じり合う吐息と吐息・・・
 唇を重ねながら、剣心は手を薫の胸へと移動させ、温かい掌で薫の胸を包み込む。
 円を描くように掌全体で揉み解しながら、先端の突起を指先で摘み上げる。
「あんっ・・・」
 薫は思わず唇を離し、甘い嬌声を部屋の中に響かせた。
 それをきっかけにして、剣心の本格的な愛撫が始まる。
 ゆっくり胸を揉んだかと思うと、突起を口に含んで舌先で転がし、そして胸全体に唇を押し当てていく。
 薫は口元に手の甲を寄せ、漏れる声を抑えようとするのだが、剣心の手がそれを遮った。
「聞かせておくれ・・・可愛い声を」
「だって・・・恥かしいよぉ・・・・」
 イヤイヤと首を振る薫だったが、剣心はそれを許さなかった。
 熱を帯びていく剣心の愛撫。
 その唇の行き先は全身へと広がり、そして今は下肢へと進んでいた。
 恥かしがる薫を制し、脚を開かせてその間に顔を潜り込ませると、淫らに花開いた薫の秘所に剣心は舌を伸ばしていった。
 部屋の中に、猫がミルクを飲むような水音が響く。
 その音が耳から薫を刺激し、更に高まらせていった。
「あっ・・・・!、んんっ・・・・ひゃうんっ・・・・!」
 剣心は薫の秘所を指で広げ、まるで薫の全てを自分の物にしようとするかのように、舌先を奥へと進めていく。
 小さな入り口から襞の一枚一枚まで、丹念に剣心の舌が這っていく。
「はぁ・・・・あああっ!!、だ、だめっ・・・・剣心っ・・・!!」
 溢れ出す蜜は勢いを増し、薫の体温は尚も上昇していくかのようだった。
 剣心は溢れ出した蜜を舌ですくい取り、秘所の上部で自己主張している小さな突起に塗り付け、その突起を舌先で弄ぶように転がす。
「はぁぁぁんっ!!、す、すごいっ・・・わ、わたし・・・・おかしくなっちゃうっ・・・・!」
 薫は股間の剣心の頭を押えつけ、仰け反るように背中を反らすと、夢中になって激しい喘ぎを漏らした。
 そんな反応を楽しんでいるかのように、剣心の舌は激しく薫の突起を弄ぶ。 
 剣心の温かい舌の感触、全身を駆け抜ける激しい快感、柔らかな布団の上で、薫の身体が飛び跳ねる。
「あっ・・・あっ・・・はぁんっ!、・・・・剣心っ・・・・もう・・・お願い・・・・」
 震える睫毛の下で潤む瞳で、剣心へと視線を送る薫。
 下肢から顔を上げ口元を拭った剣心は、薫の手を強く握ると、優しくその頬へ口づけた。

----- 4 -----

 軽く口づけを交わした後、剣心が薫の耳元で何やら囁いた。
 それを聞いた瞬間、薫の顔が羞恥で真っ赤に染まる。
「や・・やだっ・・・・恥かしいよ・・・・」
 真っ赤な顔で身を縮める薫を、剣心が優しく促がす。
「・・う、うん・・・」
 小さく剣心の言葉に頷くと、薫はおずおずと身を返してうつ伏せになり、お尻を少し上げる。
 秘所が剣心に丸見えになっている気がして、薫は真っ赤になった顔を布団に押しつけて羞恥に耐えた。
 剣心の手が薫の腰に触れる。
 なだらかな曲線を描く臀部を軽く擦りながら、剣心は薫の上に覆い被さっていく。
「・・・いくでござるよ」
 コクリと、布団に押しつけられたままの薫の頭が頷いた。
 腰を抱えるようにしながら、剣心はゆっくりと挿入していく。
「はぁ・・・・んっ・・・・・・」
 剣心のモノが進むのに合わせて、薫の口から甘い溜息が漏れ、細い肩が小さく震える。
 全てを薫の体内に収めきると、剣心は緩やかに抽送を開始した。
「んっ・・・はぁっ・・・くぅんっ・・・・!!」
 剣心の動きに合わせて、緩やかに前後に揺れる薫の身体。
 リボンから解かれた髪が、背中に広がって同じように揺れている。
 そして、次第に剣心の抽送も速度を上げ、薫の中を掻き乱していった・・・

----- 5 -----

 向かい合って抱き合うように座り、互いの身体を密着させて愛し合う二人。
 剣心の胸板に押しつけられた薫の胸が、形を変えて押し潰されている。
 唇を重ね、激しく互いの舌を貪り愛ながら、剣心の下からの突き上げに薫はその身を揺らす。
「ひゃぁんっ・・・・!、んっ、んっ・・・・あああんっ!!」
 唇が離れると途端に、薫の口から甘く激しい嬌声が漏れ始める。
 薫の背中を支えるようにして、激しく薫の身体を揺する剣心。
 剣心に愛される歓び、剣心に貫かれる快感。
 濡れたように光る長く美しい髪を揺らしながら、薄暗い部屋の中で乱れ舞う。
「あ、ああっ!、んんっ・・・・けん・・しん・・・・ああんっ!!」
「・・・もう・・・限界か?」
「うん・・・・・だめ・・・・・いっちゃい・・そうなの・・・・はぁんっ・・・!!」
 薫はぐったりと剣心の肩に頭を預け、身体にしがみ付きながらその身を任せている。
 剣心は押えていたものを開放し、薫と共に達しようとした。
「・・・いく・・ぞ」
「・・・・はぁっ・・・!、き、来て・・・剣心っ・・・・!」
 乱れた二人の呼吸が交じり合い、一つに重なっていく・・・
「くっ・・・・薫・・・!」
「あっ、あっ、あっ、あっ・・・・んっ・・くぅ・・・いく・・・!、けんしん・・・・けんしんっ・・・・いっちゃうっ!!!」
 薫が達するのと同時に、剣心もその身を震わせながら、薫の体内へと精を放った。

----- 6 -----

 布団に横になり、向かい合って指を絡め会う二人。
「・・・皆に手紙をだそう」
「・・・え?」
 不意に発した剣心の言葉に、薫が怪訝そうに首を傾げる。
 その表情が、次の剣心の言葉で一変した。
「・・・祝言に呼ぶ為にな」
 一瞬の間の後、薫の瞳から大粒の涙が溢れ出した。
 優しく薫の髪を撫でながら、剣心はそっと囁きかける。
「一緒になろう。同じ時間を過ごしていこう・・・」
「・・・・・・・・・・・・・うん」
 泣き笑いの表情で、薫は剣心の言葉に頷いた。

END

てへへ、新年一発目は・・・やっぱり剣心と薫ちゃんです(≧ω≦)
とりあえず、プロポーズさせてみました(笑)
さあ!、次は・・・剣路君を作るんだ!(誤爆)