るろうに剣心「薫-永久に・・・(Love following the eternity)-」
「るろうに剣心」より 縁との対決を終え、二人で京都の巴の墓前へと向かった二人・・・ ※剣心の口調は、“あえて”普通にしました・・・ “ござる”では、甘い雰囲気が出ない気がしたので・・・ ----- 終りは始まり・・・ ----- 二人並んで、巴の墓前に手を合わせる剣心と薫。 「・・・・」 薫はチラリと、隣の剣心を眺める。 穏やかな表情で墓石を眺めている剣心の横顔に、なんとなく見入ってしまった。 「・・・どうした?」 「あ・・・ううん、何でも・・・・」 (巴さん・・・私達を見守っててね・・・) そう心の中で呟いた薫の脳裏で、巴が優しく微笑んだような気がした。 「さて・・・・いこうか・・・」 すっと立ちあがって、剣心は薫に右手を差し伸べる。 「・・・・うん」 薫は穏やかな笑みを浮かべる剣心の手を取り、寄り添って歩き出した。 全てが過去の思い出として終りを告げ、新たな二人の時間が動き出した・・・ ----- 出会いは「偶然」 ----- 宿に戻った二人は、食事を終えてくつろぎながら、窓の外の月を眺めて語り合う。 「剣心と出会ったのは・・・・本当に偶然だったよね・・・」 薫はしみじみと思い出すように呟く。 「そうだったな・・・・・・」 剣心は浴衣姿の薫の隣に腰を降ろし、そっと細い肩を抱く。 肩に置かれた手を握り返し、薫は剣心の顔を見つめて微笑む。 「貴方と出会えた事が、私の人生で最高の幸せ・・・偶然に感謝しなくちゃ・・」 薫の言葉に、剣心は表情を改めて真剣な顔で応える。 「ああ・・・そうだな・・・」 そのまま見詰め合う二人の顔が近づき、そっと初めての口付けが交される。 「ん・・・・・」 長く甘い時間が二人の間に流れる。 「ね・・・初めて会った時の事・・・憶えてる?」 「・・・・ああ、あれは・・・」 二人の間に、同じ光景が思いでとして甦る。 「最初はね・・・凄く弱そうな人だと思ったの。でも・・・」 「でも?」 「本当は強くて、優しくて・・・・」 剣心の指先が薫の髪に絡まる。 後ろから剣心に抱きしめられ、抱きしめたその腕に手を重ねながら、背後の剣心に薫が囁く。 「・・・素敵な人だった・・・」 「そうか・・・・」 ゆっくりと剣心の手が、薫の浴衣の帯を解いていく・・・ 「でも、剣心の事が好きだって気付いたのは・・もう少し後になってから・・・」 ふっ・・・・ 剣心の吐息が、くすぐる様に薫の首筋に吹きかかる。 「あん・・・・・・ん・・・・・」 帯を解いた剣心の手は、そのまま薫の浴衣の裾へと伸びていき、薫の白い肌の上を滑る様に動いていく。 「本当に好きだって気付いたのは・・・あんっ・・・・・・、剣心に“さよなら”を言われた時・・・んっ・・・・・」 薫は瞼を閉じて、剣心の手の動きに身を任せる。 ----- 別れは「突然」 ----- 「突然、剣心に別れを告げられて・・・・悲しくて・・・・心が壊れそうだったの・・・・」 「あの時は・・・すまなかった・・・薫」 「いいの・・・今はもう・・・」 剣心の手が、ゆっくりと薫の太腿の上を滑る。 きゅっと、薫の膝に力が込められ、剣心の手が進むのを拒む。 「薫・・・・」 「でも、あの時・・・ん・・・・初めて気付いたの・・・剣心が好きだって・・・・・あんっ・・・・」 薫の首筋に剣心の唇が触れる。 「あんっ・・・・・だめ・・・・・ん・・・・」 剣心の空いた方の手が薫の顔を後ろに向けさせ、そのまま唇が重ねられた。 「んんっ・・・・・・」 長い口付けの途中で、薫の膝から力が抜けていく。 太腿からその奥へ、剣心の手はゆっくりと進み、同時にもう一方の手が胸元から潜り込んだ。 絹のような薫の肌の上を、大胆かつ繊細な動きで滑っていく剣心の両手。 「あ・・・ああっ・・・・・!」 閉じた瞼に力が入り、細い眉が額の中央に寄る。 「薫・・・愛してるよ・・・・」 「お、お願い・・・んっ・・・・・、もう・・・・さよならは言わないで・・・・ずっと一緒に・・・・あんっ・・・!」 剣心の腕を掴む薫の手に力が入る。 気が付けば、薫の瞳の端に薄っすらと涙が浮かんでいた。 剣心の手の動きが止まる。 「剣・・・心・・・・・?」 不安になって開けられた薫の瞳の向こうに、真直ぐに見つめる剣心の優しい瞳があった。 「二度と・・・この手は放さない・・・・薫」 「剣心・・・・!」 そのまま身体を捻り、剣心の首に両手を廻して、薫から唇を重ねた。 ----- 全ては「必然」 ----- 長い口付けの後、首に廻された薫の両手を解き、そのまま倒れこむ様に薫を押し倒す。 「あんっ・・・・・・」 帯の解かれた浴衣の前が肌蹴て、薫の少し朱に染まった白い肌が露になった。 「恥かしい・・・」 剣心の視線から逃れる様に、薫は顔を背けて身をよじる。 「綺麗だよ・・・薫・・・」 そっと剣心の手が薫の胸へと伸び、包み込む様に優しく揉み解した。 しっとりとした肌の感触を楽しみながら、桜色の突起を指先で弄ぶ。 「あ・・・・はぁんっ・・・・んんっ・・・・・!」 敏感な突起を刺激され、思わず薫の愛らしい唇から喘ぎが漏れる。 そして、もう一方の手が薫の下半身へと伸び、柔らかい草原を掻き分けていく。 「ま、待って・・・・!」 「・・・・薫」 「け・・・剣心に・・・言っておく事があるの・・・・・」 切羽詰った薫の表情に、剣心の手が止まった。 「・・・・・・」 そのまま暫く、無言の時が流れる。 何時までも続く可の様な静寂の時。 それを打ち破ったのは、薫の一言だった。 「私・・・・初めてじゃないの・・・・・」 剣心が怪訝そうな表情で薫の顔を覗き込む。 薫は意を決したように、今まで起こった事を、全て剣心に語った。 薫が全てを話し終えた後、先程よりも思い静寂が二人を包み込んだ・・・ 「・・・・・う・・・うぅ・・・・・」 絶えきれなくなったのか、薫が小さな嗚咽をあげ始めた。 静かに涙を流す薫と、それを静かに見つめている剣心。 そして剣心の表情が和らぎ、そっと手を伸ばして薫の涙を拭い取った。 「・・・・辛かったな」 そう言って剣心は薫を強く抱きしめた。 「剣心・・・・・・・・」 「いいんだ・・・もう・・・・全ては過去の事だ・・・・」 「剣心・・・!!」 薫は抱きしめられたまま、剣心の胸に顔を埋めて剣心の名を叫んだ。 優しく薫の髪を撫でながら、剣心は囁く様に薫に語りかける。 「辛かった分だけ・・・・今の幸せが増す・・・・」 薫は剣心の胸から顔を上げて、語りかけている剣心の顔を見上げた。 「自分を責めなくて良い・・・・全ては、この今の為に必要だった事だ・・・・」 「・・・・」 「辛かった出来事の全てが、二人を更に強く結びつける・・・全ては必然だったんだ・・・」 そのまま三度、剣心の唇が重ねられた。 「んん・・・・・・・」 ----- そして・・・今は「自然」に・・・ ----- 「本当に・・・・」 まだ引きずっている薫の言葉を、剣心の指先が遮る。 「もういい・・・・もう、未来の事だけを考えればいいんだ・・・・」 再び、剣心の手が薫の肌の上を滑り出した。 「大切なのは・・・身体じゃない・・・心だ・・・・・薫」 「け、剣心・・・・」 再び薫の瞳から涙が零れるが、それは先程の涙とは意味合いが違い、薫の表情は喜びに満ちていた・・・ 「んんっ・・・・はぁ・・・・・あん・・・・・!」 剣心の手が、大胆かつ繊細な動きで薫の肌の上を滑り、薫の敏感な部分を探り当て、責めていく。 気が付けば浴衣は脱がされ、剣心の前に全てを曝け出していた。 「薫・・・綺麗だ・・・・」 「はぁんっ・・・け、剣心・・・・・ああんっ・・・!!」 ゆっくりと円を描く様に乳房を揉み上げながら、その先端の桜色の尖った突起を口に含む。 ちゅっ・・・・くちゅっ・・・・・・ 口に含んだ突起を、舌先を尖らせてくすぐる様に転がし、時々優しく甘噛みする。 「やぁんっ・・・・だめぇ・・・・・はぁんっ!!」 薫は胸に埋まっている剣心の頭を押えて、激しく頭を左右に振る。 剣心の手が、ゆっくりと股間へと伸びていく。 くちゃぁ・・・・・・・ 若草を掻き分けて、湿り気を帯びた薫の秘唇を剣心の指が割り開く。 「だ、だめぇ・・・・・!」 思わず薫の足に力が入り、剣心の指の動きを止める。 「薫・・・・力を抜いて、俺に任せて・・・・」 「恥かしいよ・・・・・」 剣心は少し強引に指を進め、薫の濡れた膣内に指先を侵入させた。 「あ・・・ああんっ・・・・・!!」 剣心の指先が、優しく薫の膣内を刺激し、その刺激が薫の足から力を抜いていく。 胸と秘所を同時に責めながら、剣心は薫の身体中に唇の雨を降らせた。 「ひゃうっ!・・・んんっ・・・・剣・・心・・・・・わ、私・・・・・・!」 「・・・・どうした?」 薫の耳元で、剣心が甘い声で尋ねる。 「もう・・・お願い・・・・・・・・」 剣心の顔を潤んだ瞳で見つめながら、薫は剣心自身を求めた。 「わかった・・・」 一度立ちあがって浴衣を脱ぎ、再び薫の身体に覆い被さる剣心。 「・・・・いくぞ」 薫の両足の間に身体を割り込ませ、ゆっくりと腰を進めていった。 ぢゅ・・・ぶぅ・・・・・・ 淫らな湿った音が鳴り、剣心の物が薫の中に埋没していく。 薫はぎゅっと瞼を閉じて、初めて受け入れる剣心の物を感じながら、全身を駆け抜ける快感に身体を震わせていた。 「あ・・・はぁぁぁぁぁんんんっ・・・・・!!」 全てを薫の中に埋めた後、暫くそのままの姿勢で薫の身体を抱きしめる。 薫の反応が落ちつくのを待って、剣心はゆっくりと薫の中を動き始めた。 「んっ・・・・はぁっ・・・・あんっ・・・・・!」 穏やかな動きからでも、今までに無い程の快感が生まれて薫を包み込む。 それが、自分が剣心を「愛している」という事を再認識させ、薫に素直な反応をさせていった。 「あんっ!・・・あっ、あっ・・・・はぁんっ!」 次第に激しくなっていく剣心の動き。 それにあわせるかの様に、薫の腰も動き出してしまう。 「ああんっ・・・いいっ!・・・・剣心っ・・・剣心っ・・・・・!!」 薫の腰を抱えて、自分の全てをぶつけるかの様に、剣心は何度も薫を激しく貫く。 剣心の荒い呼吸と、薫の甘い嬌声だけが部屋の中に響き、夢中になって互いを貪りあった。 「んっ・・んんっ・・・・はぁんっ!、あっ、あっ、あっ、あっ・・・・ああんっ!!」 「か、薫・・・・!!」 高まっていく二人は手を握り合い、その手の中で互いの汗が混ざり合う。 「だめぇ・・・剣心っ・・・わ、私・・・・・もうっ・・・・・!」 「俺も・・・・薫っ!!」 同時に最後の瞬間を迎える為に、剣心は腰の動きを一気に加速させ、更に激しく薫を貫いた。 薫の細い肩が小刻みに震えだす。 「い・・いく・・・・いっちゃうよっ・・・・・!!」 ぎゅっと剣心の手を握る薫の手に力が入る。 剣心の身体から、汗が飛び散って畳みの上に零れ落ちる。 「薫・・・薫っ・・・・・!」 「剣心っ・・・来てっ・・・・あああっ!、・・・いっちゃうっ・・・いっちゃうっ!、・・・・はああああああああっっっ!!!」 剣心の手を握ったまま、大きく身体を仰け反らせて、薫は激しく達した。 「くっ・・・・!!」 薫が達するのとほぼ同時に、剣心も腰を震わせて薫の中に精を放った。 どくっ・・・どくどくどくっ・・・・・・・・ 「はぁんっ・・・・はぁぁぁ・・・・・・・・」 大量に放たれた精を受け止めながら、薫はゆっくりと瞼を開ける。 「薫・・・・」 「剣心・・・・・」 ゆっくりと二人の顔が近づいていき、四度目の口付けが交された・・・ ----- そして 永久に・・・Love following the eternity ----- 京都を後にして数日。 東京へと入り、神谷道場へ後少しという所で、不意に薫が足を止めた。 「どうしたんだ?」 「ん・・ちょっとね・・・・」 薫はふと今までの事を思い出していた。 (たしか・・・始めて会ったのは・・・ここだったわね・・・) 「?」 怪訝そうな表情の剣心に微笑みを送る薫。 「いいの・・・・行こっ」 剣心の手を握って、薫は皆の待つ道場へと歩き出した。 「ああ」 剣心も薫の手を強く握り返して、一緒に歩き出す。 二人は共に歩んでいく・・・・永久に・・・・ END |
るろ剣の連載が終了したのを機会に、
私の方も一段落させる意味も込めて、剣心と薫ちゃんの話しを書きました。
今まで書いてきた物とは、思い入れの度合いが違います。
この作品に関しては、特に感想・意見等を求めてますので、
是非とも、BBSやメールにてお聞かせ下さいませ・・・・<(_
_)>
これ、かなり気合いを入れて書いたやつなんで、
感想が来た時は・・・嬉しかったですねぇ(^^ゞ