恵-また逢う日まで-


「るろうに剣心」より
恵が会津への帰郷を決めた後・・・

----- 1 -----

「なぁ、お前ェ・・マジで行っちまうのか?」
 恵が荷造りをしている後ろで、いつもの様に魚の骨を咥えた左之助が、若干の苛立ちを見せながら、その様子を眺めていた。
 左之助の言葉を背中で受け止めながら、恵は手を止める事なく荷造りを続ける。
「なぁ、オイっ・・・!」
 ガシッと左之助のゴツイ手が、恵の肩を掴んで振り向かせる。
 長い髪が翻り、振り向いた恵の瞳からは、涙が零れ落ちていた。
「お前ェ・・・・」
「仕方ないじゃない、もう・・決めちゃったんだからっ・・・・・!」
 恵は、心に仕舞い込んだまま旅立つつもりだった言葉を、溢れる涙を拭おうともせず、左之助の瞳を真直ぐに見つめて吐露する。
「会津には・・・私みたいな見習でも、必要としてる人達がいるの・・・」
 左之助は黙って、その言葉を全身で受け止める。
「・・・悲しくない訳無いじゃない、寂しくない訳無いじゃない・・・・でも、行かなきゃ・・・・行かなきゃいけないのよ・・・・」
 そう話し終えると、恵はまるで子供のように泣きじゃくった。
 ゆっくりと左之助が近づき、恵の肩を抱いて引き寄せる。
「ンじゃぁ・・・もう引き止めねェよ・・・。その代わり、しっかりと・・・・その身体に俺を刻み込んでやるからな、忘れられねェように・・・」
「・・・馬鹿」
 恵は涙を拭きながら、左之助の厚い胸板を叩いた。

----- 2 -----

「ねえ、ひょっとして・・・ここで“する”気なの?」
 恵は荷物の散乱した部屋を見回してから、傍らの左之助へと問いかけた。
「場所なんて何処でもイイが・・・移動すンのは面倒だな」
 そう言って左之助は、紐でまとめてある布団へと歩いていく。
 小さく畳んである布団の上を叩き、その感触を確かめてから恵に言った。
「これがありゃ・・十分だろ?」
 さらりと言ってのける左之助に、恵は呆れた表情で呟く。
「まったく・・・・」
 それでも拒絶しない所をみると、恵も場所を気にしいないのだろう。ゆっくりと左之助へと近づき、その腕に触れる。
「忙しいんだから、手短にね」
 そう言って笑う恵の顔は、普段と同じ・・“女狐”と評される物だった。
「最後まで変わらねェな・・・お前ェはよ」
 左之助は苦笑いを浮かべると、不意をつくようにして恵の唇を奪う。
 荒々しくねじ込まれる左之助の舌を、恵は喜んで迎え入れ、二人は夢中になって互いに舌を絡めあった。
 舌を絡めながらも、左之助の両手は着物の上から恵の胸と背中を弄る。
 左之助は巧みに恵の帯びを緩め、胸元から大きな手を侵入させた。
「んっ・・・・・はぁっ・・・・」
 唇が離れると、恵の口から溜息に似た喘ぎが漏れる。
 自分でも少し乱暴かと思いつつも、左之助は恵の着物を荒々しく脱がせていった・・・

----- 3 -----

 畳まれた布団の上に背中を預ける恵。
 その両足の間に、左之助の顔が埋められている。
 ぴちゅ・・ちゅぷ・・・・
 両手の指で恵の秘唇を割り開いて、その奥で蠢く膣口に左之助の舌が挿し込まれている。
「はぁんっ・・・・あっ・・・ああっ・・・・!」
 手の甲を口に押し当て、断続的に漏れる喘ぎを堪えようとする恵だったが、全身を襲う激しい快感に、それも無駄な抵抗になっていた。
 左之助は膣内を舌で掻き混ぜながら、時折その上部で自己主張している小豆大の突起へも舌を伸ばす。
 その大胆な舌技の前に、恵は大海原に浮かぶ小船のように翻弄されていた。
「・・・ひゃうっ・・・・はぁんっ!!、さ、左之っ・・・・そこ・・・・イイッ・・・!!」
 左之助は恵の股間から顔を一旦離すと、豊かな恵みの胸を両手で揉み解しながら、口元に笑みを浮かべて呟く。
「相変わらず・・・感度がイイな・・・恵。そんなに気持ちイイか?」
「だ、だってっ・・・・・久し振り・・だったから・・・あんっ・・・!!」
 顔を反らし言い訳する恵の胸の突起を、左之助が不意に摘み上げた。
「素直に言えよ・・・なあ」
 摘み上げた突起を弄びながら、左之助は再び問いかける。
「もうっ・・・・イジワル・・・はぁんっ・・・!、さ、左之の舌・・・凄く気持ちイイよ・・・」
 言い終えると、恵は恥かしそうに顔を両手で覆った。
 左之助は満足げに笑うと、再び恵の股間に顔を埋めていく。
「ンじゃ・・・とりあえず、一回舌でイカせてやるか」
 左之助はゴツイ指先で恵の秘唇を大胆に開き、舌先を尖らせて膣内に挿し込んだ。
 ぢゅぷっ・・・
「はっ、はぁぁぁっ・・・!、イイッ、イイよぉ・・・・!!」
 恵は思わず左之助の頭を押さえ、上体を仰け反らせて激しく喘ぐ。
 左之助は荒々しく舌で掻き混ぜながら、その上にある敏感な突起を、蜜を絡めさせた指先で弄んだ。
「ひんっ!、駄目・・・激し過ぎるっ・・・・!!、あっ、ああっ、はぁんっ!!!」
 恵の羞恥を刺激するかのようニ、左之助はワザと大きな音を立てて恵の膣内を舐め上げる。
「ああんっ!、もうっ・・イっちゃうっ・・・!!」
 左之助の激しい舌の動きの前に、恵は小さな絶頂へと達した。
 恵の膣内が痙攣し、左之助の舌を締めつける。
 満足そうな笑みを浮かべながら左之助は口を離し、上体を重ねて恵の耳元で囁いた。
「さて、そろそろ・・・本番といくか?」
 恵は真っ赤に頬を染めながら、恥かしそうに小さく頷いた。

----- 4 -----

 積み上げられた引越しの荷物に手をつかせると、恵の腰を抱えて左之助は背後から挿入した。
 左之助の剛直が、ゆっくりと恵の中に埋め込まれていく。
 ぢゅ・・ぷ・・・
 限界まで秘唇は広がり、大量の潤滑油が溢れ出す。
「・・・はぁ・・・・んんっ・・・・」
 半ばまで入った所で、左之助は一気に残りの部分を挿入した。
「ひぃんっ・・・!!、ああああっ・・・・!!」
 恵が落ちつく間も無く、左之助の豪快な抽送が始まった。
 
 恵の身体が激しく揺れ、それに合わせて豊かな胸も前後に揺れる。
 左之助は一心不乱に恵の膣内を掻き回し、恵の身体が浮き上がるほど激しく突き上げた。
「あっ、あっ、あっ、んんんっ!!、ああんっ!、ひ、ひゃうっ・・・・・!!」
 あまりに激しい左之助の動きに、恵は身体を支えきれずに崩れ落ちそうになる。
 その身体を左之助は軽々と抱き差さえると、更に激しく恵を貫いた。
「はぁぁっ!、駄目ぇ・・・壊れちゃうよっ・・・・!!」
「壊れちまえよっ・・・!」
 ひたすら獣の様に左之助は恵を抱く。
 自分の想いの全てをぶつけるかのように・・・・

 左之助の強烈な貫きに、既に恵は何度も達していた。
 完全に脱力してしまった恵を横たえ、両足を強引にMの字に開いて、左之助は激しく恵を貫いている。
「さ、左之っ・・・・」
 激しく襲いかかる快感に、恵は瞳に涙を浮かべながら、左之助の唇を求めた。
 それに応えて、左之助は腰を動かしたまま唇を重ねて、激しく舌を絡めた。
「んっ・・・んんっ・・・・」
 その大きな背中に両手を廻して抱しめながら、恵は送り込まれる唾液を嚥下する。
 唇が離れ、左之助の顔が目の前にあるのを見て、堪えきれずに恵の瞳から涙が零れ始めた。
 左之助はただ微笑むだけで言葉はかけず、再び抽送を再開した。
「はぁっ・・・あっ、あっ、ああんっ!!、左之っ、左之っ・・・・!!」
「恵・・・・イクぜ」
「来てっ・・・出して・・・私の中に・・・!!」
 左之助は込み上げる射精感を堪える事なく、恵の中に大量の熱い体液を注ぎ込んだ。
「はんっ・・・・あああああっ・・・・!!!」
 注ぎ込まれる体液を受け止めながら、恵みは最後の絶頂に達した・・・

---- 5 ----

「早く!、そっちの荷物よ!」
「へいへい・・・」
 恵に指図される通りに、荷造りを手伝わされている左之助。
「まったく・・・・何で俺が・・」
 ぶつぶつと文句を言いながらも、左之助は素直に荷造りを手伝っている。
(これで、お別れって訳じゃないわよね・・・・)
 左之助の横顔を見つめる恵の瞳に、何とも言えない寂しさが見えた。
 それに気付いた左之助が恵の側へと来て、その耳元で囁いた。
「抱きたくなったら・・直ぐに会いに行くからな・・・この足」
 恵は泣きそうになるのを堪えて左之助に微笑み返した。
「・・・・約束よ」

END

うーん・・・ちょっと消化不良な感じ(^^;
急いで書いたのがマズかったかねぇ・・
そのうち、気が向いたら加筆しようっと(笑)