同級生二次創作SS「螺鈿細工の月 番外編2」
◇ 二人の男 ◇
食事を終えた舞が二人の男と共に訪れたのは、剛三を含めた何人かの男たちで共有しているマンションの一室だった。
玄関には警備員まで配備された、かなり高級な造りのマンションは、秘密裏に行動する為には最適な場所でもある。そのマンションの最上階フロアを占めているペントハウスが、男たちの所有物なのだった。
警備員を兼ねた管理人が目を光らせる中、専用の地下駐車場からエレベーターでその最上階へ向かう。
扉が開くといきなり開けたスペースがあり、舞も目を見開いて驚く。 「……広いですね」 「まあ、値段の方もそれなりにするからね」
部屋の中の調度品も高級なものばかりだが、そこに生活感は全くない。
それもそうだろう、ここは各々が愛人を連れて、短い時間を過ごすための部屋でしかないのだから。 「どうしましょうか……?」
いくつもある部屋の中で、大きなダブルベッドだけがある一室へ移動し、舞は二人の男を前にそう尋ねる。すると男達は顔を見合わせて小声で相談し始め、暫くして照れ臭そうに舞に申し出た。
「実は着替えて欲しい服装があるんだよ……」 「服装ですか……?」
キョトンとした様子で、舞が小首を傾げる。いったいどんな服装なのか、二人の様子からは全く想像がつかない。
しかし舞にその提案を断る理由は無く、求められるままに着替えるのだった。
「あのぅ……これで良かったんでしょうか?」
恥ずかしそうに頬を赤らめ、二人の前におずおずと現れる。二人はその姿に揃って感嘆を漏らし、予想以上に魅力的な舞の姿に大きく頷いた。
舞の為に用意されていたのは、チアリーディングの衣装。初めて身につける服装だったが、サイズは計ったようにぴったりで、どこから見ても本職のチアリーダーだ。
ただ少し異なっているのは、その短いスカートの下にはアンダースコートやスパッツではなく、普通の下着を身に着けていること。
しきりに短いスカートを気にしているのも、下着が見えそうになっているせいだ。
これからする事を思えば、下着が見えたくらいで恥じらうのも不思議な話だが、そこが舞という少女らしい部分でもある。
「いいね! 素晴らしい……!」 「うんうん! 選んだ甲斐があったというものだよ」 「……ありがとうございます」
気恥ずかしさはあるものの、褒められたことには純粋に喜びを覚え、はにかむような笑みを浮べる舞。 「……じゃあ、始めようか?」
だが、その一言で舞の『スイッチ』が入る。 男達が自分に何を求めているのか、それをしっかりと理解して、
「桜木舞です……。身も心も捧げて尽くさせて頂きますので、今日はどうか思い切り可愛がって下さい……」
可愛らしく小首を傾げる舞の姿に、男達は年甲斐も無く胸を高鳴らせる。
それと同時に、純粋な彼女を淫らに染めたいという欲望が、ふつふつと込み上げてきていた。 「じゃあ、俺はカメラを回すよ」 「わかった」
どうやら二人の男の間で役割が既に決められていたようで、地元の政治家の男が舞の相手を務め、病院経営者の男がビデオカメラを手にしていた。
「あの……撮るんですか……?」 それ自体は初めてではないが、やはり気になるのか舞は不安げな表情を浮かべる。
しかし、その瞳には微かではあるものの、期待のようなものも浮かんでいた。 「君のいやらしい姿を、しっかりと撮ってあげるよ」
「もちろん外部に流出したりはしないから、安心してくれて構わない」 「あぅぅ……」
頬を真っ赤にして恥じらいながら、舞は撮られる自分を思い描き、その鼓動を速めていく。
それなりに社会的な立場を持っている二人の男は、まるで少年に戻ったかのような笑みを浮かべ、舞の姿に感想を並べ立てた。
映像が流出しないということは、彼らの立場を考えれば十分に信じられる。
つまり彼らが舞の痴態を撮影する意味は、カメラの存在を意識させて、羞恥を煽る為なのだ。 「あまりエッチなところは……撮らないで下さいね……?」
男達の意図を察して、舞は恥ずかしげにそう言って頷く。男達は嬉しそうに笑みを零して、いそいそと準備を整えるのだった。
「しかし本当に似あうなぁ」 「うむうむ。私が選んだ衣装で間違いなかったな!」 「何を言うか、最初は体操服がいいとか言っておったくせに」
「いやぁ……ははははは」 準備を整えてしまうと、まるで舞を着替えさせたことだけで満足してしまったかのように、他愛も無い会話を繰り返している。
そんな二人を微笑ましく思いつつも、このままでは時間ばかりが過ぎていくと、舞の方から二人を促す。
「着替えて終わり、じゃないですよね? 私、お人形じゃありませんよ?」 からかうような雰囲気の声に、男達か顔を見合わせて苦笑いする。
「なあ、いっそカメラは据え置きにしないか?」 「そうだな……」
二人で共に楽しむ場合、普段はどちらかが撮影を担当し、交互に楽しんでいるのだろう。しかし魅力的な舞の姿を前にして、撮影役の病院経営者も我慢が出来なくなったのかもしれない。
そして手にしていたビデオカメラを据え置きにし、二人揃って舞へと歩み寄る。 「じゃあ、まずはその可愛いお口でしてもらおうかな」
「二人同時にね」 左右から同時に突き出される二本のペニス。 「はい」
舞は男達の足元へ跪くと、その男性器へと交互に奉仕していった。 「失礼します……ちゅ、ちゅ……れろ、ねぶ……ちゅるぅ……」
両側から突き出されたペニスに手を添え、順番に唇と舌を這わせていく。
最初は恥ずかしくて直視すら出来なかった男性器も、今ではすっかりその扱いに慣れている。相手によって責める場所を変えていけるほどに。
「初めて会った頃と比べると、本当に上手になったものだね」 「ねぶ、んん、ちゅぅ……れろ、れろぉ……ありがとうございます……ん……」
そもそも彼らとは、実家を通して面識はあった。しかし一人の女性として改めて知り合ったのは、早田に客を取らされるようになった直後のことだ。
当時はまだ経験も浅く、奉仕することの意味も、その喜びも知らなかった舞だったが、今はもう違う。
「くりゅぅ……ちゅ、ちゅる……れろれろ、んちゅ……はむ、んんっ……ぢゅ、ぢゅるぅ……」
最初は舐めるだけで精一杯だったフェラチオも、唇や舌の使い方を覚え、男の悦ばせ方もしっかりと身につけた。それらの淫らな技巧をしっかりと発揮し、男達を満足させていく。
「んちゅ……ぢゅぶ、ぢゅぶ……んっ、んんっ……んっんっ……ぐぶぅ……!」 口周りを唾液で汚しながら、舞は熱心に奉仕し続けた。
「ああ、本当に気持ちいいな……そうだ、舞ちゃんも自分でしてごらん」 「ちゅぱぁ……はー……はー……はい……んんっ……」
ペニスから口を離して頷くと、言われるままにショーツの中へ手を忍ばせる。そこはもうしっかりと潤っていて、指先に確かな湿り気を感じた。
(もう、こんなに……濡れてる……) 舞の指先が奏でる微かな水音は、男達の耳にもしっかりと届いていた。
「んぷっ……ぷはぁ……! はぁ、はぁ、はぁ……」
ねっとりとした濃厚な奉仕を繰り返し、流石に舞も息苦しさを覚えて男性器を離す。舞の口内で舐めしゃぶられた二本の男性器は、唾液に濡れて淫らに光を反射していた。
途中で脱ぐように指示され、ショーツは既に片方の足首で小さく丸まっている。
上着も胸元まで大きく捲り上げられ、その豊かな乳房が惜しげもなく晒されていた。 「はぁ……はぁ……」
フェラチオ奉仕の最中に求められたオナニーによって、足元の床には溢れ出した愛液が滴り落ち、シーツに染みを拡げている。
「そろそろ欲しくなったんじゃないかな?」 脂ぎった顔で舞を見下ろし、地元政治家が舞の髪を撫でる。
それは舞を辱めているのではなく、自身がそろそろ挿入したくなっているという心の表れだ。 「はい……お願いします……」
羞恥を堪えながらそう答えつつ、舞も込み上げてくる欲求を感じていた。 「それで、どんな体位が好きなのかな?」
「えっと……やっぱり、普通なのが……」 男の問い掛けに戸惑いながら、舞は遠慮がちにそう答える。だが、男はその答えに満足しなかったようだ。
「本当の事を言わないと駄目だよ、もっといやらしいのが好きなんだろう?」 言葉でそう煽りながら、粘っこく乳房を揉みしだく。
暫く逡巡していた舞だったが、男のしつこさに根負けしたように、顔を真っ赤にして小さく呟いた。 「あ、あの……後ろから、とか……」
恥じらう姿が男を更に興奮させたのか、一気に鼻息が荒くなる。 「バックがいいんだね! よしよし、四つん這いになっておねだりしてごらん!」
男がそう言わせたがっているのを、舞は気付いていた。
舞のように清楚で美しい少女が、より淫らな性交を求めることに、彼らのような年代の男達は興奮を沸き立たせる。
これだけ経験を重ねても、全ての行為に対して恥じらいを失わない舞は、男達にとって最高に欲情を誘われる相手だった。 (もう、強引なんだから……)
喜々とした様子の男を前にして、内心で苦笑いを浮かべつつも、そんな彼らを可愛いと思えるのは、舞の母性本能の強さ故だろう。
(小父様もそうだけれど、男の人って本当に単純なんだから……) 内心でそう呆れながらも彼らの指示には素直に従う。
カメラの方を意識しつつ、言われた通りにベッドの上で四つん這いになり、スカートの裾を捲り上げ自らの指で割れ目を広げる。
「じゃあ、後ろから……して、下さい……」 恥ずかしさを押し殺し、微かに震える声でそう求める。
しかし、男はまた首を横に振り、不満そうな表情で舞の言葉を直させる。 「もっといやらしく言わないと駄目だよ!」
「はぅぅ……わ、分かりました……」 高まる羞恥に悲しみとは異なる涙を薄らと浮かべ、舞はひとつ大きく息をする。
そして覚悟を決めると、艶のある声で淫らに男を求めた。 「どうか……舞のいやらしい穴を……バ、バックから……思い切り、犯して下さい……」
「ここに欲しいんだね?」 興奮しきった様子で、男は男性器の先端を拡げられた割れ目の間に押し当てる。
その熱く硬い感触に、舞も自身の昂ぶりを抑え切れなくなっていた。 「んくっ……そ、そこですっ……ぅ……お、おまんこに……欲しいです……」
自分の言葉に酔っているのか、高まる興奮に膣口から透明な雫が零れ落ちる。
男も昂ぶりを抑え切れず、腰を押し付けるようにして男性器を押し込んでいく。 「んんっ……! んっ……く……ぅ……ぅんっ……!」
溜まっていた愛液を押し出しながら、狭い膣内を男性器が埋め尽くす。
その充実感に恍惚とした表情を浮かべ、貫かれる快感に腰から背中にかけて小刻みに震えさせる。
挿入している相手の顔が見えず、獣じみた四つん這いでの行為は、舞を強く興奮させた。
着衣のままなせいか、同意の上での行為にも関わらず、まるで無理矢理に犯されているような錯覚さえ覚える。
「っ……んっ……くぅ……んんっ……はぁっ……はぁっ……!」 ドクンッと鼓動が一つ大きく高鳴る。
力強く腰を掴む手、激しく打ち付けられる腰、大きく乱れるユニフォームのスカート。
その全てが映像として記録される中、舞の口元から漏れる喘ぎが少しずつ淫らに染まる。
「ぁ……んぁっ……あっ……あんっ……あんっ……ああっ……!」
四つん這いになっているせいで、普段よりも更に大きさを増した乳房が、男の腰使いに合わせて淫らに揺れ動く。
「くぅ……最高だ、これは……堪らない……!」 処女かと思うほど狭く、締め付けの強い膣内の感触に、男は感極まったような声を漏らす。
それでいて十分に濡れていて、出し入れは滑らかなのだから、男の言う通り最高の女性器だ。
「んんっ……も、もっと……感じてくださいっ……あ、ああんっ……!」 男達を煽るように言いながら、自分自身も高まっていく。
自分の中に存在する他人の体温。硬く逞しい男性器との繋がりが、自らの肉体の存在を確かめさせる。
「あ……ああっ! い、いいっ……いいのっ……くぅんっ!」 喉の奥からせり上がってくる何かが、悦びの言葉として溢れ出す。
男を悦ばせ、満足させたいという思いは強いが、同じくらい快感を求める気持ちも強くなる。 「こうして後から突かれたかったんだね、君は……!」
「あぁんっ……! そ、そうですっ……! あっあっあっ……!」 力強く背後から男性器を突き入れられ、素直な喘ぎがその愛らし口元から漏れ出す。
「ふふ、本気で感じている表情も、しっかりと撮っているからね」
その様子を眺めていた男が、舞にカメラの存在を意識させる。すると膣内がキュッと強く締まり、その表情が淫らに蕩けた。
「あ、あぁ……撮られて、るっ……んんぅっ……! はぁっ……はぁっ……私の、いやらしい……顔っ……くふぅっ……!」
快感と羞恥が入り混じる中で、舞はどこまでも高まっていく。
激しい腰使いによって、露わになった乳房が前後に揺れ、その様子もカメラがしっかりと捉えていた。
「しかし、君がこんなに淫らな子だとは思わなかったよ」 別に辱めるつもりなどない、他愛も無い軽口だった。
しかし舞はその言葉を耳にした瞬間、あまり意識していなかった自分自身の気持ちに対して気付かされる。 (そうだ……私、好きなんだ……)
それがどれだけ淫らで破廉恥な行為であっても、或いはそれだからこそ舞はそれを欲していた。
相手が政治家でも、医者でも、教師でも関係ない。繋がっている瞬間だけは、一組の男女として快楽を共有した存在になる。
桜木家の長女としての自分ではなく、淫欲に身を任せた一人の女としての自分。
それを感じられるからこそ、舞は男達に抱かれることを望んで受け入れていたのだ。 「んんっ……わ、私も……知りませんでした……ぁんっ……!」
男の出し入れに合わせて喘ぎを漏らしながら、目の前で撮影を続けるカメラを見つめる。 そして恥ずかしげに頬を赤らめ、少しだけ目を伏せた。
「でも、本当は好きだったみたいです……恥ずかしいですけど……好きなんです……」
まるで性癖を打ち明けるような告白に、男達も興奮を刺激されていた。 「それでいいんだよ! 真面目なだけの女なんて、面白くもなんともない!」
ビデオを操作していた男が、興奮した様子でまくしたてる。 すると背後から貫いていた男も、その言葉に同調した。
「何も知りませんって澄ました顔をしておいて、裏では男とやりたい放題……そんな女より、自分に素直な方がよっぽどいい」
「うふ……ありがとうございます……んんっ……ああっ……!」
二人の言葉に素直に感謝の気持ちを表し、口元に淫らな微笑みを浮かべる。そんな舞の姿にも更に興奮を掻き立てられ、男は歳を忘れて激しく腰を振った。
「ああっ、あぁんっ……は、激しいっ……! あっ、あっ、あぁぁっ……!」 舞の体もその激しさに応えて、しっかりと男の男性器を締め付ける。
「おおっ……締まる、締まる! くっ……もう出してしまいそうだ! どこに出して欲しいんだね!」
フェラチオ奉仕から間髪入れずに激しいセックスへとなだれ込み、男の射精感は呆気なく限界を迎えていた。
舞はその問いかけに対して、迷うことなく答える。 「ああっ……お、おまんこがいいですっ……ああっ! おちんちん凄いっ……!」
自分自身の言葉に乗せられるように、舞も加速度的に高まっていく。それはそのまま膣内の潤いや締め付けとして、男にも伝わっていた。
「よし、出すぞ……! くぅっ……おおっ……!」
男は絞り出すような声と共に、舞の膣奥で射精する。勢いよく溢れ出した精液は、舞の子宮へと殺到した。 「ひぃっ……! んはぁぁぁぁぁぁ!!」
大きく背中を反らすようにして顎を突き出し、絶頂の叫びを迸らせる。
腰が何度も何度も大きく震え上がり、同じように膣内も収縮して、男のペニスを根元から締め上げた。 (ああっ……熱いのが、いっぱい……!)
子宮にその熱を感じることが、今では幸せだと思えるようになっている。 「はーっ……はーっ……はーっ……」
突っ伏すようにして荒く息をしながら、舞はその幸福感を噛み締めていた。
「さあ、次は私の番だ。休んでいる暇なんてないからね」
「はぁっ……はぁっ……はい、お願いします……」
地元の政治家に続いて、病院経営者の男が舞を抱き寄せる。そしてそのままベッドの上に腰を下ろすと、向かい合うようにして自分の腰に跨がらせた。
もちろん休ませて欲しいなどとは口にせず、微笑みを浮べて素直に従う。 「自分で挿れてごらん」
男の言葉に頬を染めながら頷き、舞はゆっくりと腰を下ろす。 「ん……んんっ、くぅんっ……!」
男性器をしっかりと膣奥まで迎え入れると、舞は男の首に腕を回すようにして抱きついた。達した直後の膣内は、挿入の刺激だけでも小刻みに震え、男の肉棒を甘く締め付けていく。
「どうだい? 私のも彼に負けてはいないだろう?」 「はい……んっ……大きくて、硬くて……凄く熱いです……ぅんっ……!」
そう答えながら、舞の腰が自然に動き出していた。男もそれを止めようとはせず、腰に手を添えてサポートする。
「はぁ、はぁ……んんっ……ごめんなさい、私……んっ……もう、我慢が……ああっ……!」
「好きなように動いていいんだよ。もちろん、私も手伝ってあげるからね」 舞の腰使いに合わせて、男もゆっくりと体を揺さ振る。
その刺激に嬉しそうな笑みを浮べて、舞はその快感にのめり込んでいった。
「ありがとうございます……ぅんっ、んんっ……あぅっ……! んっんっ……ふあぁぁっ……!」
しっかりと男の体に抱きつき、密着させた状態で腰を弾ませる。すると押し付けた乳房が男の体で擦れ、更に甘美な刺激を生み出した。
硬く尖った乳首の存在を感じつつ、男も徐々に力強く腰を突き上げていく。 「舞ちゃん……」
「はぁ、はぁ……あむ……ん、んちゅ……ちゅ、ちゅぐぅ……ねぶ、ちゅる……」
男に求められるまま唇と舌を差し出し、濃厚なキスを交わす。ねっとりとした男の舌の動きが、舞の官能の炎の更なる油を注いだ。
「んん、んちゅぅ……ちゅぐ、んん……ちゅぱぁ……はぁ、はぁ、んんっ……!」 「こういう恋人みたいなセックスはどうだね?」
耳元で囁かれる男の声に、舞も同じようにして返す。その声音にはしっかりとした興奮の色合が宿っていた。
「はぁ、はぁ……好き、です……っ……ああっ……! いいっ……あああっ!」
興奮を昂ぶらせたのは男も同様で、更に力強く腰を突き上げる。舞はもう自ら動く余裕が無くなり、男の体にしっかりと抱きついて、その抽送に身を委ねていた。
「あっあっ! すごいっ……ああんっ! やっ、ダメっ……! お、奥っ……ああっ……そこ、感じ過ぎちゃうぅっ……!」
硬く張りつめたペニスの先で、何度も何度も膣奥を叩かれる。その度に舞の腰が跳ね上がり、政治家の男の注がれたばかりの精液が、更に溢れた愛液と共に飛び散っていた。
「くっ……! 恋人のだと思って、もっと締め付けてごらん……!」 「はぁっ、はぁっ……! は、はいっ……んんんっ……んああぁっ!」
もうカメラが回っていることも忘れて、二人は互いに激しく求め合う。政治家の男は少し呆れた様子でそれを眺めていたが、不意に舞と目が合って淫らな微笑みを向けられると、萎えかけていた男性器が再び頭を持ち上げた。
「ああんっ! あっあっ! わ、私もうっ……ああっ! イクっ、イッちゃうぅ!」 そんな舞が堪えきれない様子で絶頂を口走る。
「なら出すよ……! このまま君の中に、舞ちゃんの中に出すからね!」 「出してぇ! あっあっあっあっ! あああぁぁっ!」
「うぅぅっ……!」
男がその勢いのままに男性器を突き入れ、舞の膣内で弾けさせる。勢いよく溢れ出す精液を受け止めながら、舞も絶頂へと昇り詰めていた。
「ふあああぁぁぁ! イクぅぅぅぅぅーーーーーーっ!!」
男の背中に爪を食い込ませながら、悦びの叫びを響かせる。その表情を恍惚に染めながら、舞は絶頂の余韻に浸るのだった。
「はーっ……はーっ……はーっ……」 「ふぅ……こんなに出したのは、いつ以来かな……」
「ん……ちゅ……ふぁ……お腹の中、いっぱいです……」
まるで本物の恋人のように、キスを交わして余韻に浸る。すると政治家の男が再び勃起したペニスを見せつけつつ、二人の間に割り込むように声をかけた。
「もう一度、今度は君が上になってくれるかな」 「……はい」
交互にすることによって休む時間もあり、男達は年齢に似合わない絶倫さを発揮して、その後も舞と時間を忘れて楽しみに続けた。
「いやぁ、今日は本当に最高だったよ」 「うむ、まったくだ」
二人の男の間に挟まれ、舞は余韻に浸りながら恍惚とした表情を浮かべる。心身ともに満たされたのは、或いは男達以上に舞だったのかもしれない。
「ありがとうございます。そう言って頂けると、私も嬉しいです」 舞は素直にそう喜びを口にして、屈託の無い笑みを浮べる。
「しかし、これで君の思惑通りに事が運べば、我々はつまり……その……」 そんな表情を見て、男は少し気恥ずかしそう言葉を口ごもる。
すると舞は頬笑みを浮かべながら、二人の頬へ順番にキスをした。 「ちゅ……ちゅ……うふふ、そうです……お二人とも、私の恋人……彼氏ですね」
その言葉を受けて、二人は年甲斐もなく相好を崩す。
舞が早田と山辺の作り出した売春組織を、舞は表向き壮大なグループ交際へと変えるつもりだった。
表面上では金銭の授受も無くなり、女性達が自由意思で男達の相手をすれば、それは普通の恋愛でしかない。
もちろん、そんな言い訳が通じない場面もあるだろうが、表向きの体裁を整えるだけでも、社会的立場のある彼らには意味があった。
「なら、食事したり旅行したり……色々とできるわけだ」 「ええ、そうです」
あくまでも自由恋愛の延長線上として、男女の関係があるということだ。
歳若い女性との関係を求める男達と、早田や山辺の手によって男なしではいられなくなった女達。その間を取り持つために考え出したのが、この「恋愛サークル」だ。
「もちろんその後で……」 「旅先でも……」 期待を込めたような口調で舞を見つめ、男達が舞の腰や肩へと手を伸ばす。
「うふふ……でも、エッチなことばかりだと、怒っちゃいますよ?」 舞はそう言って可愛らしく微笑む。
それはたった今まで行われたいた行為からは想像できない、どこまでも爽やかな微笑みだった。
おわり
思ってたより長くなりましたw
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