放課後Re
登場人物
高崎 亜由美(たかさき あゆみ)
坂崎 浩介(さかざき こうすけ)
木村 雄二(きむら ゆうじ)
平日の早朝、いつもと同じように坂崎家の玄関前で呼び鈴を押す姿がある。
時間は決まって7時50分。
坂崎家の一人息子である浩介を、隣に住む幼馴染の高崎 亜由美が迎えに来るのだ。
それは小学校に通い始めるのと同時。亜由美が浩介の隣に越して来てから、今まで11年間、休まず続いている。
「おはようございます、おばさま。浩介君は…」
「…悪いわね、いつもいつも……今日もまだ帰ってないのよ」
いつの頃からだったろう。
亜由美が迎えに来て、寝ぼけ眼を擦りながら浩介が現れ、二人並んで登校する。
11年間続いた毎朝の光景は、11年目にして脆くも崩れ去った。
小学校へ上がる直前に越してきた亜由美は、人一倍大人しくて人見知りが激しく、いつも一人部屋で遊んでいた。
そんな亜由美を公園へと誘ったのが浩介だった。
同世代の男の子たちから囃し立てられるのも気にせず、浩介は毎日のように亜由美を誘っては仲良く遊んでいた。
当時の亜由美にとって浩介だけが心を許せる友達であり、それは時と共に淡い恋心へと変化していく。
中学に入る頃から野球を始めた浩介。それを応援する事を無情の喜びに感じていた亜由美。
浩介も亜由美に対して少なからず好意を寄せてはいたが、互いにそれを口にする事は無かった。
それでも、二人は互いを信じ、想いを寄せ合っていた。
そんな関係に変化が訪れたのは、ほんの一年ほど前。
浩介の後を追うようにして野球部のマネージャーとなった亜由美を、当時の三年生が部室で襲ったのだ。
間一髪のところで浩介が現れ、最悪の展開だけは避けられたのだが、三年生に対して怒りのあまり拳を振るった浩介は、野球部から追放される事となった。
亜由美は結果的に浩介から野球を奪ってしまたった自分自身を責め、浩介は理不尽な学校側の対応に己を見失った。
野球を奪われた浩介は、次第に柄の悪い連中と付き合うようになり、学校を無断欠席する事も多くなっていった。
三年へとどうにか進級はできたものの、このままでは卒業が危ぶまれるところまで浩介は落ちこぼれてしまっている。
亜由美は自分自身を責めながらも浩介の身を案じ、せめて学校へ連れて行こうと迎えには来るのだが、浩介が自宅に居ない事の方が多くなりつつあった。
担任の教師からも浩介の卒業を危ぶむ言葉を聞かされ始め、次第に亜由美の心は焦り始める。
(浩介君………)
三年の夏が近づき、受験を控えて級友達の雰囲気が張り詰めていく中、亜由美だけは浩介の事が気がかりで、受験どころではなかった。
そんな亜由美の姿を見かねたのか、担任教師である木村が、廊下を歩いていた亜由美に声をかけた。
「高崎…だいじょうぶか?、成績も落ちてきてるし…このままだとお前まで…」
教師の言葉が暗に浩介を指していると解り、亜由美の表情が見た目にも明らかな程に落ち込んでいく。
他の生徒達の視線を気にしながら、木村が俯いた亜由美の傍らへとそっと歩み寄る。
そして亜由美にだけ聞こえる程度の声で、耳元で小さく囁きかけた。
「坂崎の事なら…俺が相談にのってやるぞ」
「え…」
「放課後、私の所に来なさい」
担任の木村 雄二は外見こそ悪くは無かったが、生徒達、特に女子生徒達の間では良くない噂が広がっている。
過去に何人かの女子生徒と破廉恥な関係に及び、それを理由に免職されそうになったと言う。
そんな噂話を頭から信じている訳ではなかったが、時折、木村の見せる視線がひどく好色そうに見えて、亜由美も心のどこかで木村の事を危険視していた。
だが、今はそんな事を言っている余裕は無い。
他の教師達は既に浩介を見放しつつあり、亜由美には他に頼る相手も居ない。
「…解りました」
「待ってるから、一人で来るんだよ……必ず」
意味ありげな言葉を残して、木村は職員室の方へと廊下を歩いていった。
その後姿を期待と不安の入り混じった視線で見つめながら、木村の言葉に一縷の望みをかける決意をする。
このままの状態では、浩介が卒業する事は難しいのだ。
何とか柄の悪い連中とは縁を切らせ、再び以前のように学校に通うようにさせなければ、浩介の歩む道の先は闇へと消えてしまう。
亜由美は小さな胸に決意を秘め、静かに放課後を待った。
その放課後が、悪夢の始まりだとは知らずに。
「……失礼します」
律儀にも扉の前で一礼してから、亜由美は木村の待つ教科室の扉を開く。
そこは校舎の中でも端の方にあり、放課後となれば周囲には全く人気が無い。
部活動に励む生徒達の声を微かに聞きながら、亜由美は薄暗い部屋の中へと足を踏み入れた。
「やあ、待ってたよ」
「あの…それで…先生…」
「坂崎の事だろ?、ま…とにかく座りなさい」
「…はい」
木村に勧められるままに古びたパイプ椅子へと腰を降ろし、大きく息を吸って木村を真っ直ぐに見つめる。
その視線を横顔で受け止めながら、木村は手にしていた煙草を灰皿で揉み消し、椅子を軋ませながら亜由美へと正対した。
そしてその口から、亜由美が最も恐れていた言葉が発せられる。
「今度の職員会議でな、坂崎の退学が決まるかもしれん」
「…そ……そんな…」
高校は義務教育では無い。
特に亜由美と浩介の通う高校は、スポーツも勉強もトップクラスの私学で、落ちこぼれた生徒を黙って見過ごすような学校ではない。
亜由美も心のどこかで、いずれこの時が来るかもしれないとは思っていた。
だが、改めて言葉にされて告げられると、そのあまりの衝撃に亜由美は言葉を失ってしまった。
暫し放心したかのような亜由美が落ち着くのを待って、木村は再び口を開く。
「だが、担任である俺が強く進言すれば、免れる事も不可能ではないんだ」
「あ……あの…あのっ…お願いします!、浩介……坂崎君は、私が必ず以前の彼に戻してみせますからっ…」
木村に言葉に、焦るように熱い口調で懇願する亜由美。
しかし木村は、そんな亜由美を冷ややかな視線で見つめるだけだった。
「しかしな…もしも、万が一にも…坂崎が問題を起こしてみろ…退学を留めさせた俺の責任になる」
「そんな……先生!」
「俺だって教師である前に一人の人間だ…自分の人生を犠牲にしてまで、坂崎を助ける気にはなれない」
木村の言葉に亜由美は何も返す事ができず、そのまま黙って視線を落としていく。
自分の無力さ、現実の冷たさに、瞳の中に熱い物が込み上げてくる。
そしてそれが零れ落ちそうになる程に溜まった時、木村が言葉を続けた。
「そこで…だ。俺が危険を抱える以上は、何らかの見返りがあって当然じゃないかな?」
「………え…?」
両目に大きく涙を溜めた亜由美が、木村の言葉を理解できずに顔を上げる。
戸惑ったような表情で自分を見つめている亜由美に、木村はいよいよ、その本性を現していく。
静かに立ち上がって亜由美の背後へと回りこむと、その制服の肩へと両手を置いた。
「坂崎の退学を留める代わりに…高崎…いや、亜由美…君が欲しいんだ」
「…!!!」
木村の言わんとしている事が、ようやく亜由美にも理解できた。
そしてその言葉のあまりの衝撃に、目を大きく見開いて背後の木村を振り返る。
木村は好色そうな笑みを浮かべて静かに亜由美を見下ろし、自分の申し出に対する返答を迫った。
「どうするかは君が決めなさい。俺の聞いた話だと…坂崎が野球部を退部する事になったのは、君に原因があるそうじゃないか」
「そ、それは……」
「今の坂崎を救えるのは俺だけだ。そしてその鍵を握っているのは…亜由美、君なんだよ…」
一年が経った今でも亜由美の心を締め付けて離さない、浩介が荒れる原因となったあの事件。
木村はそれを持ち出して、亜由美の心に深く刺さった自責の念を刺激し、真綿で首を絞めるかのように追い詰めていく。
どこにも逃げ場は無く、追い詰められていく亜由美が出す答えは、最初から一つしか用意されていなかった。
それを選択すれば浩介が退学させられるのは免れる。
だが、木村に汚されてしまうのは、浩介の気持ちと、自分の気持ちを裏切る事となる。
亜由美の中で、二つの思いが激しく争っていた。
「坂崎はずっと辛い思いをしてきたんだ……その責任を償うべきじゃないのかい?」
「…………」
木村の容赦ない言葉に、亜由美の心が激しく締め付けられる。
無意識のうちに制服の胸元を押さえながら、亜由美は搾り出すような声で木村の言葉を受け入れた。
もう他に術が無い。これしか浩介を救う方法は無いのだと、自分自身に言い聞かせながら。
「…わ……わかり……ました……」
「それじゃあ、僕の物になるんだね?」
「…はい……先生の物に…なり…ます……」
自分の出した答えに、もう後戻りはできないのだと亜由美は心の中で泣いた。
椅子に腰を降ろした木村の膝の上に、亜由美が背中を預けるようにして腰を降ろしている。
木村の両足は投げ出すように左右に開かれ、その上に乗った亜由美の両足も左右に大きく広げられていた。
スカートの裾は太股の辺りまで捲くれ上がっており、その太股の内側を木村の手がいやらしく撫で回している。
そしてもう一方の手は、衣替えが終ったばかりの夏服の上から、形の良い乳房を揉みしだいていた。
「亜由美の肌は、指に吸い付いてくるようだな…最高の手触りだ」
「や……ぁ……」
「亜由美が入学してきてから、ずっとこの日を待ってたんだ…思う存分、可愛がってやるからな」
「…い…いや……先生……」
木村は太股を撫でていた手を休めると、両手で制服の上着を胸元までたくし上げる。
そして、露になった下着へと下から手を潜り込ませると、そのまま上へと押し上げるようにして、亜由美の乳房を露出させた。
若く瑞々しい亜由美の乳房が、弾むように勢い良く下着から零れ落ちる。
「あっ…やぁ……」
「おおう、形も大きさも申し分ない…これは揉み応えがありそうだ」
亜由美の肩口から覗き込むようにしながら、木村は露になった乳房を両手の掌で包み込む。
初めて触れる柔らかな感触を楽しみつつ、木村は亜由美の首筋へと唇を押し付ける。
その生暖かく濡れた感触に、亜由美の背筋を冷たい物が駆け上がっていく。
木村は亜由美の首筋に舌を這わせながら、掌を激しく動かして乳房を揉みほぐし続けた。
「はぅ……ん……いや……はぁ………」
どれ程の時間、木村は亜由美の乳房を揉み続けただろうか。
そんな執拗な木村の愛撫に、亜由美の声に変化が現れ始める。
熱っぽい深い溜息が混ざり始め、その頬が微かに上気し、乾いていたはずの瞳が再び熱く潤み始めていた。
木村の行為を嫌悪しつつも、若い身体は意識とは裏腹に着実に目覚めていく。
それに、亜由美の切ない一人遊びも影響しているは明らかだった。
亜由美とて健康な思春期の女の子である。性に対する興味もあったし、何より浩介に対する切ない想いに、一人寂しく自らを慰める事もあった。
その行為に溺れる程では無かったにせよ、積み重ねられた行為によって亜由美の身体は確実に目覚めつつあったのだ。
それが今、木村の執拗な愛撫によって完全に花開こうとしている。
「ところでな…亜由美」
木村は片方の手を再び太股の内側へと降ろしながら、亜由美の耳元に息を吹きかけるようにして囁く。
その刺激に小さく身体を震わせながら、亜由美は必死になって駆け出そうとする身体を抑え付けていた。
「坂崎とは、もう男と女の関係になったのか?」
「…そんな……んっ……浩介君とは……はぁ…」
「それじゃあ、亜由美はまだバージンなんだな?」
木村の直接的で遠慮の無い言葉に、亜由美は赤面しつつ返答に窮する。
だが、木村は執拗に亜由美に問いかけ続け、明確な返答を強要した。
「は…はい……そう…です……んんっ…」
「質問には明確に答えるんだ。亜由美は処女なんだな?、バージンに間違いないんだな?」
「そう…ですっ……亜由美は……バージンです……はぁ……男の人は……まだ…知りません…」
亜由美の返答に大きく喜びの表情をあらわにして、満足げに頷きながら再び愛撫に没頭していく。
言葉によって辱められた亜由美は、首筋まで赤くする程に羞恥に染め、その双眸から大粒の涙を零していた。
だが、悲しみに震える心とは裏腹に、木村の言葉によって辱められた亜由美の身体は、新たな快感の火種を宿していた。
そんな亜由美の反応を悟ったのか、木村はそれからも執拗なまでに亜由美を辱めるかのような問いかけを続ける。
初潮を迎えた時の事。
初めて自慰行為を覚えたのは幾つの時か。
誰を想ってするのか。
性感帯は。
それらの問いかけ全てに、羞恥心を刺激されながら、亜由美は強要されるがままに素直に答えていく。
「あぁんっ……ん……浩介君の事を……考えながら…オ……オナニー…しました……はぁっ…!」
「そうかそうか。もっと真面目で堅苦しい娘かと想像していたが……エッチな娘なんだな、亜由美は」
「そんな……いや…言わないで……んんっ…」
木村の言葉を否定するかのように、力無く頭を左右に振る亜由美。
しかし言葉とは裏腹に、亜由美の身体は木村の愛撫によって蕩け、その快感によって切なげに震えている。
その証拠を亜由美にも見せようと、木村は太股を撫でていた手を更に奥へと進め、ショーツの中心へと指を伸ばす。
「い…いやぁっ……そこは……止めて…先生っ……んんっ!」
「何を言ってるんだ…もうこんなに濡らしてるじゃないか。もっと素直になりなさい…亜由美はエッチな娘なんだよ」
確かに木村の言う通り、指先の触れたショーツの中心では、ヴァギナから溢れ出した愛液が染み出していた。
指先で陰唇を擦るように動かしながら、木村は亜由美にも聞こえるように水音を発てる。
自分の身体が反応した結果とは言え、亜由美は激しく羞恥心を刺激され、結果として更に快感を増幅させていってしまう。
「女として当然の反応なんだ、恥じる事はないよ。亜由美のオ○ンコがグショグショに濡れるのは、感じている証拠なんだ」
「…いや……もう…止めて…うぅ……はぁっ……!」
木村は濡れてショーツに浮かび上がった秘唇を擦りながら、その上部でまだ包皮に包まれたまま震えているクリトリスへと、次第に矛先を変えていった。
亜由美の性感帯の中でも、最も敏感なその部分をショーツの生地越しに弄ばれ、それまで以上に激しく襲い掛かる快感の波に、必死に身体の暴走を抑えようとする意志など、まさに風前の灯火であった。
首筋を唾液で濡らしながら、片手で乳房を揉みしだきつつ、指先で固く尖った乳首を擦るように摘み上げられる。
もう一方の手はショーツの上から巧みに、亜由美の可憐なヴァギナを刺激していく。
頭の奥まで痺れるような快感に甘い喘ぎを漏らし始めながら、亜由美の全身からは次第に力が抜け、背後の木村に身体を預けるようにもたれていく。
「あっ………あんっ……ひゃぅっ……んんっ!」
「亜由美はクリトリスが一番感じるみたいだね。じゃあ、直接触ってあげようか」
「だ、駄目…ですっ……あっ、あっ、はぁぁんっ!!」
そう言うが早いか、木村の手が問答無用にショーツの中へと潜り込んでしまう。
潜り込んだ手は目的の場所を指先に捕らえると、溢れ出した愛液を塗りつけるようにして、包皮の上から擦り上げ始めた。
普段、自らの指先で行うよりも、木村の指先の動きは的確に亜由美の快感を紡ぎ出していく。
クリトリス中心へと切り替えられた愛撫に、亜由美の理性は完全に吹き飛んでしまった。
「あっ、あんっ、あんっ!、だ…駄目……感じすぎちゃうのぉっ…!!」
「おやおや、はしたない声を上げて…もうイキそうなのかい?」
何を否定しているのか、それとも単に激しい快感に震えているのか、亜由美は激しく頭を左右に振りながら、背後から延びる木村の腕を強く握り締める。
そして甘く切ない喘ぎに合わせて、その身体を木村の膝の上で震わせていた。
木村の愛撫は尚も激しさを増していき、包皮から充血したクリトリスを露にさせ、巧みに指先で弄んでいく。
そして更には、乳房を揉みしだいていた手をもショーツの中へと潜り込ませ、まだ男を知らない亜由美の膣内へと浅く沈み込ませていった。
溢れ出した愛液に濡れたショーツには、淫らに咲き綻び始めた陰唇が浮かび上がり、濡れて透けた生地によって、木村の指先の動きが鮮明に見て取れる。
「はぁ…はぁ……あぁんっ!、…んんっ………も…もう…駄目……私……あっ、あっ、ああぁっ!!」
「イキそうなんだね。イク時はちゃんと“イキます”と言うんだ」
「あっ、あっ、あっ、イクっ…イキますっ……亜由美…イッちゃいますぅっ……イクぅぅぅぅっ!!!」
木村の指先が強くクリトリスを摘み上げるのと同時に、亜由美は生まれて初めて男の手によって絶頂へと達した。
それも、今までに自分で慰めた時とは比べ物にならない程の快感に包まれ、激しく達した。
「あっ……あっ……あっ………」
絶頂の余韻で小刻みに全身を跳ねるように震わせながら、亜由美は恍惚とした表情で涙を流す。
それは快感を受け入れてしまった自分自身に対する物なのか、浩介を裏切ってしまった自分自身に対する物なのか。
いや、その両方なのだろう。
浩介の為だとは言え、浩介を裏切るような形で快感に流され、愛してもいない男の手で絶頂に達してしまった自分自身への、それは悲しみと哀れみと後悔の涙なのだろう。
絶頂の余韻で震える身体を両手で抱きしめ、小さな嗚咽を漏らし続ける亜由美。
そんな亜由美に向かって、木村は容赦の無い言葉を告げた。
「これで亜由美の身体もほぐれただろう。次は俺が楽しませてもらおうか…亜由美のバージン、貰うよ」
今更、逃げ出す事も拒絶する事もできず、亜由美はただ黙って涙を流しながら力無く頷く。
木村は自分の膝の上から亜由美を立ち上がらせると、自分の上着を床へと広げ、そこへ仰向けに横たわらせた。
スカートの裾は乱れ、透き通るような肌の太股と、その奥の淡いピンクのショーツが微かに見えている。
「腰を上げて」
言われるがままに軽く腰を浮かせると、制服のスカートの中へと木村の手が潜り込み、するするとショーツを引き降ろしていく。
そしてその中心部に大きく染みが広がったショーツを眼前に広げられ、亜由美は恥かしさのあまり視線を背けた。
木村はショーツを鼻先へと持ってくると、鼻を鳴らしてその甘酸っぱい香りを大きく吸い込み、そしてそのままショーツをズボンのポケットへと押し込む。
そしてスカートの裾を大きく捲り上げ、亜由美の両足を左右に大きく開かせると、そこへ頭を突っ込むようにして顔を潜り込ませた。
「綺麗な色だ…恥毛も濃くないし、想像通り…最高だよ、亜由美のオ○ンコは」
「…うぅ………」
「どれ、もっと奥まで見せてもらうかな…」
既に亜由美の愛液によって激しく濡れている指先を伸ばすと、木村は僅かに綻び始めた秘唇を左右に押し広げる。
秘肉の間でキラキラと愛液を輝かせる亜由美のヴァギナは、外気に触れて震えるように蠢いている。
荒い吐息を吹きかけながら、木村の顔が更に近づいていく。
「あんなに激しくイったのは初めてだろう?、こんなに濡らして……ほら、俺が見てるだけでどんどん溢れてくるよ」
「そ…そんな事……ありません……」
木村の言葉を否定する亜由美だったが、現実に膣口からは次々と愛液が溢れ出し、下に敷かれた木村の上着を濡らしていく。
認めたくは無いことだが、生まれて初めて秘所を男に見られている事と、木村の淫猥な言葉によって、亜由美はこれまでに無い快感を覚えていた。
吹きかかる木村の荒い吐息にすら身体は敏感に反応し、亜由美の全身が小さく震える。
(嘘……嘘よ……違う……こんなの私じゃない……違うの……)
心の中で強く否定しようとすればする程、全身を包み込む痺れるような快感は増大していく。
それに合わせて身体の奥が熱くなり、愛液が溢れ出していくのが自分でも解る。
そしてそれを意識すればする程に、亜由美はまた羞恥を刺激されて高まっていってしまう。
堂堂巡りのような状況の中で、不意にそれを崩したのは木村の指先だった。
「これから……ここに俺の物が入るんだよ」
指先を軽く舐めてから、木村はそっと亜由美の膣口へと指先を伸ばす。
そしてそのまま、微かに蠢く膣口へと指先を浅く潜り込ませ、ゆっくりと出し入れさせ始めた。
生まれて始めての指による抽送に驚きの表情を見せる亜由美だったが、その口から発せられたのは、甘く切ない喘ぎだった。
「あっ……やっ……んんっ!、あっ…あぁっ…!、や……先生っ……くぅっ…!!」
「指よりもっと大きな物が入るんだ、これぐらい平気だろう?、ああ…それにしても…この感触…」
木村は感慨深げな声音で呟き、膣内から指先を抜いて、愛液に濡れて光るその指先を口に含んだ。
そして暫し恍惚とした表情を浮かべると、慌しくズボンのベルトを外し始めた。
「もう我慢できんっ……入れるからね、亜由美」
「い…嫌ぁ……先生……もう止めて…」
「今更何を言ってるんだ。亜由美は俺の物で女になるんだ…」
木村はズボンと下着を一緒に脱ぎ捨て、大きく反り返るようにそそり立ったペニスを擦り上げる。
その先端からは既に先走った液が溢れて光り、亜由美の膣内へと納まるのを待ちかねるかのように、小さく跳ねるように脈打っている。
横になったままそれを見つめた亜由美は、その凶悪なまでの姿に恐怖するのと同時に、その逞しさに心の中に期待する気持ちが湧き上がってしまう。
それは女としての本能がさせるのか、亜由美の秘められた資質なのかは、今はまだ解らなかった。
一つだけ亜由美の中で明らかだったのは、いよいよ恐るべき瞬間が目の前に迫ったという事だけ。
(…ごめんね……ごめんね浩介君……私…先生に抱かれちゃう……初めては浩介君って決めてたのに……ごめんね…)
亜由美は心の中で繰り返し浩介に謝りながら、固く瞼を閉じてその瞬間を待つ。
そんな亜由美を見下ろしていた木村は、喜びを押さえきれないといった表情で膝をつき、亜由美の両足を更に大きく広げさせようと手を伸ばす。
その手が触れた瞬間、亜由美の身体が小さく跳ね、両膝が音を立てて震え始めた。
木村は広げさせた両足の間に身体を割り込ませると、反り返ったペニスを上から抑え込み、微かに蠢く秘唇の間へと狙いを定める。
「最初は痛いかもしれないけど、我慢するんだよ。すぐに気持ち良くなる…」
「…いや……いや…………浩介…君………」
「(フンッ……いずれ、俺の名前だけを呼ぶようにさせてやる…身体に教え込んでやるからな…亜由美)」
か細く震える声で浩介の名を呟く亜由美。
木村は微かに残忍な笑みを口元に浮かべると、少しずつ腰を進ませていった。
「あ……いや………痛っ……痛いっ……!」
「我慢するんだ。まだ半分も入ってない…」
「…や…止めて……もう……くぅっ…!、……痛い……痛いのっ……」
身体を引き裂かれるような鋭い痛み。
まるで熱せられた鉄の棒を打ち込まれたかのような痛みに、亜由美は大きく仰け反りながら悲痛な叫びを上げる。
二人の結合部から流れる破瓜の赤い雫が、痛々しくも純潔を散らされた事を示していた。
木村は容赦なく更に腰を進め、剛直を全て亜由美の膣内へと埋めていった。
「ほら…全部入った………いいぞ、亜由美のここは…きつく締め付けてくる…おおぅ」
「嫌ぁ……お願い……抜いて……うぅ……」
初めて男を受け入れたばかりの亜由美の狭い膣内は、襞の一枚一枚が蠢きながら、木村のペニスを激しく締め上げる。
今までに何人もの女子生徒と関係を持ち、処女を奪うのも初めてではなかったが、これ程までの感触を味わったのは木村も初めてだった。
まるで初めて女を知った時のように、突き上げる衝動を抑え切れず、木村は我を忘れて腰を動かし始めた。
その痛みに、亜由美の頬を一筋の涙が伝って零れ落ちる。
身体が受けた破瓜の痛みと、守ってきた純潔を奪われてしまった心の痛み。
亜由美は半ば放心状態で涙を零しながら、木村に貫かれるがままに、全身を揺らしていた。
貪るように腰を動かし続けていた木村だったが、次第に落ち着きを取り戻していくと、今度は亜由美に歓びを教える為に、少しずつ動きを和らげていく。
そして緩やかに浅く貫きながら、亜由美の身体へと覆い被さるように上半身を倒し、涙に濡れたその顔を覗き込む。
朧気に映る視界の中で、亜由美は木村の顔に無意識のうちに浩介の姿を重ねていた。
本来ならば、いつかこうして浩介と結ばれたはずだと、まるで傷ついた心を慰めるかのように。
「亜由美、まだ痛むのかい?」
そう問い掛ける木村の声も、今の亜由美には浩介の声と重なって聴こえる。
自分は浩介と結ばれているのだ、愛されているのだと、亜由美の心は無意識のうちに思い込もうとする。
全く違う相手であるはずなのに、愛してもいない相手と、望みもしない関係を強要されているはずであるのに、そう思うだけで心と身体の痛みが和らいでいくような気さえする。
それは、現実の苦痛から亜由美の心を護ろうとする、無意識のうちの反応だった。
「んんっ……浩介……君……」
混濁していく意識の中で、亜由美の口から愛する男の名が漏れた。
その名を耳にした瞬間、木村の眉が僅かに歪んだように見えた。
だが、それ以上は特に反応を見せず、ただ黙って露になったままの亜由美の乳房へと顔を埋めていった。
「あっ………んんっ…………!」
二つの膨らみの上で固く尖った乳首へと、交互に舌を絡ませながら、木村はゆっくりと貫き続ける。
その緩やかな抽送と、乳房から広がる甘美な刺激が、次第に亜由美の反応に変化を与えていった。
意識は暗い水面下へと沈み込み、相手が浩介だと思い込もうとする無意識だけが亜由美の心を支配する。
それら全てが重なり合い、亜由美の身体から破瓜の痛みを取り除いていった。
そしてそれは、痛みと引き換えにして、快感という名の麻薬を与えていく。
「…段々と…声がエッチになってきたね…亜由美…」
「…やぁ……んっ……ちが…う…の……はぁっ……あっ!」
(…違わない……気持ちいいの……身体が痺れちゃうの………でも…どうして……)
理由など、今の亜由美に考えられようはずもなかった。
問いかけはそのまま快感の渦へと飲み込まれ、目覚めていく肉体が全てを支配していく。
それを木村へと伝えるかのように、溢れ出す愛液の量も時と共に増していき、抽送を滑らかなものへと変えていく。
亜由美の耳には、結合部から響く淫らな水音が届いていただろうか。
「そろそろ激しくしても大丈夫だね。さあ…思い切り感じて…乱れるんだ」
「いや……怖い……んふぅ……はぁんっ…!、あっ…あぁっ……!」
再び激しく腰を突き入れ始めた木村だったが、先程とは違い、亜由美の身体は苦痛を受ける事はなかった。
それどころか、甘美な刺激は更に増大し、背筋を駆け上って頭の奥を痺れさせていく。
暗い水面下から呼び止めようとする声も、浩介に対する想いも、走り出していく亜由美の身体を押し留める事はできない。
荒々しくも巧みな木村の抽送によって、次々と紡ぎ出されていく新しい快感。
亜由美はもう、ただそれに流されていく事しかできなかった。
「あっ…あっ…あんっ…はぁ……んっ…あんっ…あんっ…!」
「よしよし、そんなに気持ちいいか…」
木村は亜由美の両足を抱え上げて肩へと乗せると、両手で腰を抱きながら、角度と勢いのついた抽送を送り込み始める。
その勢いのあまりに亜由美の乳房は大きく揺れ、自分が得た快感を示すかのように甘い喘ぎを漏らす。
ただ締め付けるだけだった亜由美の膣内が、木村のペニスを更に奥へと向かえようと蠢き始めたのは、その直後だった。
愛撫によって与えられた絶頂とは比べ物にならない、大きく激しい絶頂の波が、亜由美の身体を飲み込もうとしていた。
「はぅんっ!!、あっ、あっ、あぁっ!!、…も…もう…駄目ぇっ……私……私っ…!!」
「イキそうなんだね?、よし…俺が膣内にたっぷりと出してあげるから、一緒にイクんだ」
木村のその言葉を聞いた瞬間、放心したかのようだった亜由美の表情に、一瞬にして恐怖の色が浮かび上がる。
膣内で射精される事への恐怖心が、混濁していた意識を呼び戻したのだ。
覆い被さってくる木村の胸板を押し退けるように押さえつけ、亜由美は逃れようと必死に身体をくねらせる。
「……い……嫌ぁっ…!!」
「どうしたんだ亜由美。さっきまで喜んでいたじゃないか」
「だ…駄目……膣内には……膣内には出さないでっ…!」
大粒の涙を流しながら懇願する亜由美だったが、木村には一向に気にした様子は無い。
それどころか、亜由美の腰を抱える手に更に力を加え、逃れられないように押さえつけながら抽送を加速させていく。
膣内射精される事への恐怖から、我を忘れて泣き叫ぶ亜由美。
しかしそれでも、一度火のついた身体は抑え切れず、嗚咽と共に愛らしい唇からは喘ぎが漏れ続ける。
「ひっ……うぅ……んんっ……んぁっ……うっ……お願い……止めてぇ………はぁっ……!」
「…駄目だ」
「あぁ………そんな……はぁ……んんっ…あっ、あっ、あっ、あぁっ!!」
嗚咽混じりの喘ぎを漏らす亜由美を、木村は次第に口数を減らしながら貫き続けた。
そだが、の動きが不意に止まる。
そして苦悶するかのような小さな呻き声を漏らし、木村の腰が小さく震えた。
「あっ……いやっ…だめっ……あっ、あっ、あああっ!、イクっ…………イッちゃうっ……ふぁぁぁぁぁんっ!!!」
大きく脈打ちながら吐き出された精液が、一気に亜由美の体内へと流れ込んでいく。
その暖かな奔流に流されてしまうかのように、亜由美もまた絶頂へと昇りつめていった。
心が受けた悲しみとは裏腹に、亜由美の身体は喜びに満たされていく。
亜由美はその時、自分の全てが汚されてしまったのだと感じていた。
「ふぅ……」
萎えかけた物を亜由美の膣内から抜き去り、床へと胡座をかく木村。
赤子のように身を縮ませて嗚咽を漏らす亜由美の股間からは、溢れ出した愛液と混ざり合った精液が、音も立てずに零れ落ちていた。
その中に、破瓜の物と思われる赤い色が混じっている。
「素晴らしかったよ亜由美…さあ、泣いてないで…こっちに来るんだ」
しかし、木村の言葉には応えず嗚咽を漏らし続ける亜由美に、木村は亜由美の腕を掴んで強引に引き寄せる。
そして力無く木村の傍らに腰を降ろした亜由美の髪を撫でながら、熱っぽい口調で語りかける。
「さあ、これが亜由美を女にした物だ…その口で綺麗にしなさい」
「……………」
最早、亜由美には逆らう意思など残っておらず、ただ黙って木村の股間へと顔を近づけていく。
そして精液と愛液で汚れ萎えかけたペニスを、その愛らしい唇へと含んでいった。
何も考えず、ただこの辛い時間が早く過ぎ去る事だけを祈りながら。
END
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