「ContrastiveAngels」ロードス島戦記
ContrastiveAngels 例え身体中を男の欲望によって汚されたとしても、この心だけは誰にも渡さない。 その決意だけが私の支え……… ディードリットが身を寄せる砦の最高責任者であり、パーンの行方を握っていると思われる男。その名はロウル。 男の注意を惹こうというディードの思惑通り、その男は娼婦へと身をやつしたディードへと近づいた。 そして名ばかりの隷属を近い、眩いばかりの美しい肢体をロウルへと差し出した。 全てはパーンを救い出す為。 日毎に行われるロウルの陵辱も、ハイエルフとしてのプライドを踏みにじられる恥辱にも、その思いを胸に耐え続けた。 「おぉ、来たか…」 ロウルの用意した光沢のあるサテン地のイブニングドレスに身を包み、ディードは寝所へと足を踏み入れた。 それまでディードと同じような立場にいた女達を全て売り飛ばし、ロウルは完全にディードの魅力の虜となっている。 そして夜毎に趣向を変えてディードを抱き、屈辱と恥辱と合わせて、濃密な快楽を与え続けた。 「……お待たせ致しました……」 ごく自然に恥じらいを含んだ色気のある笑みを浮かべ、ディードはロウルの足元に跪く。 その首にはロウルに与えられた隷属の証である、皮製の首輪がディードの可憐な首筋を覆っていた。 そしてロウルの夜着の前を開くと、決まり事となった奉仕を開始する。 夜着の間から飛び出したロウルの男性器は、既に隆々とそそり立っており、眼前に迫ったそれに思わずディードの頬が赤く染まる。 パーンの為だと割り切ってはいても、娼婦としての生活で染み付いてしまった、ディードの中の『女』が蠢き始めてしまう。 「……ご奉仕…させて頂きます…」 ディードは一つ小さく息を飲むと、薄く紅を引いた唇を開き、可愛らしい舌先を伸ばし始めた。 凶悪なまでに広がった先端から根元へと舌を滑らし、指先で軽く刺激しながら丹念に唾液を塗す。 血管の浮き出した醜悪とも言える形状のロウルの男性器を、その瞳に奉仕する喜びの光を宿し、ディードはうっとりと見つめながら奉仕を続けた。 「ん………んん………ちゅ……」 数え切れない程の男達へと繰り返した奉仕。 その動きに込められた熱意は、決して演技によるものだけではない。 女としての喜びに、奉仕する事への喜びに目覚めたディードは、割り切った心とは別に、純粋に男を求めている一面があった。 逞しい腕に組み伏せられ、その剛直によって貫かれる事に無情の喜びを感じてしまう。 自分の淫らな一面に嫌悪感を抱きながらも、ディードは内なる欲望の叫びに従わずにはいられないのだ。 「…ん………はぁ………ちゅ……ちゅ……」 ロウルの男性器を完全に唾液で濡らし終えると、ディードはその逞しい物を右手で軽く擦り上げる。 掌の中で脈打つように小さく跳ねる男性器に、その愛らしい薄い唇を開くと、ディードは先端からゆっくりと飲み込んでいった。 口の中に収まりきらない大きさの物を、喉の奥に当たるまで飲み込むと、口の中でその先端に舌を絡ませる。 そして舌を巧みに使いながら、ディードの頭が前後に動き始めた。 「んっ……んっ……ぢゅっ……」 細く長い金色の髪を揺らし、ロウルの物を熱心にしゃぶり上げるディード。 ロウルは心地良さそうな表情でディードに身を任せ、その唇と舌の感触を心ゆくまで堪能した。 そんなロウルの表情を上目使いに覗いながら、娼婦としての暮らしで身に付いた技術を総動員し、まるで愛しい男へとするかのように、ディードの奉仕は更に熱を帯びていく。 更には自分も高まってきたのか、手を伸ばしてイブニングドレスの裾をたくし上げると、その奥へと手を差し入れる。 そして肌触りの良い絹製の下着の上から、既に蜜を滴らせ始めている秘唇へと指を這わせた。 「クフフフフ…」 その様子を目を細めて眺めながら、ロウルは手を伸ばしてディードの特徴的な耳へ指を絡める。 人間以上に敏感なその部分に触れられ、長い耳は震えるように小刻みに揺れた。 「実はな…お前の客を隣室に待たせておる」 「…………え…?」 唾液の糸を引かせながら唇を離したディードは、怪訝そうな表情でロウルを見上げる。 ロウルは意味ありげな笑みを満面に浮かべると、「後で引き合わせよう」とだけディードに言った。 心がざわめくような微かな不安を抱きつつも、ディードは黙ってロウルの言葉に頷く。 そしてロウルは顎の動きだけでディードを促すと、奉仕を止めさせてその場に立たせる。 「見せてみろ」 「……はい…ご主人様…」 ディードはドレスの裾をから手を入れると、躊躇いがちに膝まで下着を降ろし、ゆっくりと裾を持ち上げていく。 ロウルの眼前に露になった下腹部は、髪と同じ色の恥毛を完全に剃り落とされ、淫らに綻んだ秘唇の奥から太股へと蜜を滴らせていた。 それを見てロウルが満足げに頷くと、ディードは片足だけを下着から抜き、寝台に腰を降ろしたロウルへと跨る。 上半身をロウルの身体に預け、片手で秘唇を左右に開き、もう一方の手をロウルの男性器に添えると、ディードはゆっくりと腰を落としていった。 「…んっ…………」 微かな水音を発しながら、ディードの秘唇は何度も繰り返し受け入れたロウルの男性器を飲み込んでいく。 その剛直によって秘唇を押し広げられ、狭い膣壁を擦られる感触に、ディードは切なげな甘い吐息を漏らした。 挿入によって得られる快感に眉を寄せ、その長い睫を震わせながら何かに耐えるような表情のディード。 膣内にロウルの剛直を全て受け入れ、その感触に身体が落ち着くのを待って、ディードは腰を持ち上げていった。 「あっ………んっ………んっ………」 背中へと流した長い金色の髪を揺らしながら、ディードは一定のリズムを刻んで全身を上下させる。 長いドレスの裾に覆われて隠れてはいるが、その奥では柔らかなディードの秘唇がロウルの物を締め付けて擦り上げていた。 溢れ出した蜜をロウルの下腹部にまで滴らせながら、ディードは自らの身体を使って奉仕する。 「んくぅっ…!、んっ…んっ……はぁっ…!」 全身を使った奉仕とはいえ、その行為はディードの身体に絶妙の快感を送り込んでくる。 次第に腰の動きに変化を付けながら、ディードはロウルの首に両手を廻し、可憐な顔を寄せて唇を求めた。 ロウルはそのディードの求めに応えて唇を与えると、手を伸ばしてドレスの裾を捲り上げる。 そして両手でディードの尻を鷲掴みにし、力強く強引に抽送を加速させた。 「あっ、あっ、あっ、ご主人さまっ……そんなにされたらっ……んんーっ…!!」 裾を捲り上げられて露になった結合部では、蜜の雫を飛び散らせながら、ロウルの剛直が荒々しく突き立てられていた。 小振りな作りのディードの秘所は限界まで広がり、その光景は痛々しさすら感じさせる。 だが苦痛など一切感じている様子はなく、それどころか乱暴に貫かれて喜びの声を大きくしていた。 大きな水音と発しながら、ロウルの男性器は激しくディードの膣内を擦り上げた。 「うぅんっ…はっ……はうっ……んっ、んっ、んんんっ…!!」 最初こそ、その乱暴すぎる貫きに翻弄されていたディードも、瞬く間にそれを受け入れて全てを快感へと転化させている。 ロウルの身体に抱きつくように上半身を預け、激しく上下する下半身の動きを滑らかな腰で受け止める。 その甘い嬌声が演技だと言われても、誰も信じる者は居ないだろう。 甘い吐息を漏らし、快感を叫び、淫らに腰を動かしてロウルを求める。 白皙の肌を薄い桜色に染めたエルフが乱れる様は、言葉に表せない程に扇情的で、その場の空気をも変えてしまうように感じられた。 「あぁっ、ダメっ…イってしまいますっ……ご主人様ぁっ……!!」 この街に来て、娼婦として生活するようになってから、何倍も敏感になったディードの身体。 その身体はいつものように、呆気なくロウルより先に絶頂を迎えてしまう。 「あっ、あっ、ああぁっ!、イクっ、イクぅっ……!!」 普段であれば、ディードが何度達しようが動きを止める事の無いロウルだったが、この日は何故かディードが達するのと同時に動きを止める。 そして下卑た笑みを浮かべながら、ディードの頭を支えて振り向かせた。 いつからそこに居たのだろうか。 闇を思わせる黒い肌と、その闇に浮かぶ月のような銀色の髪。そして髪から左右に伸びた特徴的な長い耳。 面積の少ない皮製の服とブーツに身を包んだ女が、嘲るような目でディードを見つめていた。 「ピ…ピロテース……」 驚きと同時に、ディードの表情が凍りつく。 「見ものだったわ…自分から腰を振って男を求めるハイエルフ……情けないものね」 「…そ……そんな……どうして……」 訳が解らないといった表情でピロテースを見つめるディードに、耳元でロウルが語りかける。 「儂が女に騙されるような男と思ったか?、お前の招待なぞ…とうに見抜いておったわ」 ディードの目論見などロウルは見抜いており、密かにピロテースへと密使を送っていたのだ。 ロウルのその言葉に、慌ててその場から逃れようとするディード。 だが下半身はまだロウルと繋がったままで、絶頂の余韻に痺れた四肢には思うように力が入らない。 「フフフ…よくやったわねロウル。地下の男と一緒に…この娘は私が預かるわ」 その言葉は、パーンとディードがマーモ本土へと連れて行かれる事を意味している。 海を渡ってしまっては、更にパーンを助け出す事は困難になる。 これまでの苦労が水泡に帰してしまう現実に、ディードは愕然として口の中で呪詛の言葉を呟いた。 「……なんてこと…………」 「道中…私の部下達にたっぷりと可愛がってもらうのね」 勝ち誇ったような笑みを浮かべ、ピロテースはディードへと一歩ずつ近づいていく。 革のブーツが床を叩く音を耳にしながら、ディードは最後の瞬間まで諦めまいと固く決意する。 ピロテースがディードの背後に迫り、その手が伸びようとした瞬間、ロウルが思いがけない言葉を口にする。 「…そう簡単には渡せませんな」 「………何だと?」 「私の直属の上司はバグナード様です。貴女にお知らせはしましたが…この娘を渡すとは申しておりません」 「ロウル…貴様……」 切れ長の鋭い視線でロウルを睨みつけるピロテース。 ロウルはその厚顔で視線を受け流すと、ディードを膝の上に抱いたままロウルは好色な笑みを浮かべる。 その笑みの意味を理解できず、ピロテースは怒りで輝く双眸に怪訝そうな色を加えた。 「…先程お飲み頂いた葡萄酒……変わった味がしませなんだかな?」 「な……貴様…何を入れた!」 「なあに…大した薬ではありませんが……そろろそ効き目の出てくる頃ですなぁ」 怒りに任せて腰の細刃の剣の柄に手を伸ばしたピロテースだったが、突然、目が眩んでその場に膝を落としてしまう。 額には薄っすらと汗が浮かび、その呼吸は目に見えて早くなる。 ロウルの言った薬の効果か、先刻まで怒りに燃えていた瞳からは輝きが失せ、身体を支えきれずに床に手をつく。 その光景に思わず大声で笑いながら、ロウルはピロテースに言い放った。 「フハハハハ!、以前から小生意気なダークエルフだと思っておったのだ!、お前も儂の奴隷にしてやるわ!」 急転する現実に戸惑いながらも、ディードは密かにロウルの隙を覗っていた。 そしてロウルがディードを寝台へと放り投げ、床に這ったピロテースへと近づいた瞬間、ディードは力の入らない両足に鞭打って、扉へと向かって駆け出していた。 だがロウルは平然とした様子で、駆け出したディードの背中を見つめ、小さく口の中で何かを呟いた。 「《止まれ》」 ロウルの口から発っせられた古代語の言葉。 それを耳にした瞬間、それを合図にディードの両足が止まった。 「お前のその首輪…ただの首輪と思ったか?」 勝ち誇った笑い声を上げながら、困惑するディードの背中へ向けてロウルは言った。 隷属の証としてはめられた皮製の首輪。 その首輪の首の後ろにあたる部分には、小さな銀製の板がはめこまれ、そこには古代語で<契約の枷>と刻まれていた。 魔法王国時代に作られた物だろうか。それをはめられた者は、はめた相手に心と身体を支配されてしまう、恐るべき魔法の首輪だったのだ。 「お前は永遠に儂から逃れる事はできんのだ…フハハハハ」 「……そ……そんな……」 力をこめて足を動かそうとするが、その美しい脚線美を誇る両足は、石の様に硬くなって床から全く離れようとしない。 自分で首輪を外そうとしてみても、魔法の力で固く締め付けられた首輪も全く動かない。 あまりに無情な現実に、ディードの中で諦めにも似た感情が急速に広がっていった。 「さて……お前にも同じ首輪をくれてやろう」 「こ…こんな事をして……生きていられると思っているのか…」 ロウルはピロテースの言葉にも全く動じるような気配は見せず、その場で這いつくばるピロテースの髪を掴むと、乱暴に顔を持ち上げた。 そして頬から顎にかけてを指先でなぞるように撫でると、懐からディードがする物と同じ作りの首輪を取り出した。 「ハイエルフとダークエルフ…同時に抱いた男など…おらんだろうのう…フフフ」 「貴様………覚えておけよ……」 抵抗する力の無いピロテースの言葉を一笑に吹き飛ばし、ロウルはその手でピロテースの首へと首輪を巻いた。 イブニングドレスを腰まで捲り上げられた状態で、寝台の上に四つん這いになるディード。 下着は既に無く、まだ濡れたままの秘唇が露になっている。 その隣ではピロテースが皮製の服に身を包んだピロテースが、同じような姿勢で寝台の上に居た。 ピロテースの服は丈が短い為、そのままでも下着が露になっていた。 二人共、首輪の拘束力によってロウルの言葉に逆らう事ができず、命じられるがままに並んで尻をロウルへ向けているのだ。 「フフフ…良い眺めじゃて…」 「クッ……!」 微かに羞恥の色に染まった頬と、怒りに燃えた瞳で屈辱に耐えるピロテース。 ロウルはその光景を愉快そうに眺めると、ピロテースへと手を伸ばして下着を太股の中程まで引き降ろした。 髪と同じ色の銀色に輝く恥毛と、固く閉じられた秘唇が露になり、ピロテースの表情が恥辱に歪む。 「首輪の力で命じればお前達を淫乱な雌犬にする事もできる……だが、それでは興が無いとうもの…」 ロウルは寝台の脇にある机に備え付けられた引き出しを開けると、中から小さな容器を取り出す。 そしてその蓋を開け、中にあった粘性のある緑色の軟膏のような、物を指先で軽くすくい取る。 「これはな…大陸から来たという商人から買った物じゃ……これを塗れば、生娘ですら男を求めるという…」 様々な薬草や薬品を調合して作られたそれは、奴隷商人や娼館の主が女を調教するのに使ったという。 ロウル自身で何度もその効果を確かめており、それを秘所に塗ればどんな女でも絶えられるものでは無いと解っていた。 暫し、その薬をどちらに使うか思案していたロウルだったが、繰り返し抱いたディードとり、新しい奴隷のピロテースへと狙いを定めた。 「や…止めろ…!」 「さて…その気の強さがいつまで持つのか…見物じゃて」 「…………くぅっ!」 緑色の軟膏を纏わせた指先をピロテースの下腹部へと伸ばすと、合わせ目にある突起から秘唇の間まで、ロウルは丹念に塗りつけていった。 その指の感触に嫌悪感を抱き、唇を噛んで屈辱に耐えるピロテース。 隣ではディードが、その様子を我が事のように不安げな視線で見つめていた。 「………さて、効果はどう出るかのう…」 塗り終えたロウルは指先を夜着で拭うと、ピロテースに変化が訪れるのを待つ。 そしてそれは、瞬く間に現れた。 ピロテースの身体が小刻みに震え出し、閉じられていた秘唇が少しずつ綻んでいく。 そして肌とは対照的な桜色の秘唇の奥からは、透明感のある蜜が滲み出るように溢れ始めた。 「…くっ………んっ………」 額に玉のような汗を浮かべ、ピロテースは自分の身体に起こる変化に必死に耐える。 だがロウルへの怒りに燃える心とは裏腹に、身体の奥に眠る官能に炎を灯され、無理やりに目覚めさせられていく。 下腹部を中心に体温は上昇してゆき、綻び始めた秘唇から溢れ出す蜜は、時を追ってその量を増していった。 「ふむ……あまり使い込んでおらんようじゃの。綺麗な色をしておるわ」 ロウルは四つん這いになったまま動けないピロテースの背後から覗き込むようにして、濡れた秘唇を指先で左右に開いた。 途端に、膣内に溜まっていた蜜が流れ出し、褐色の肌を伝って流れ落ちる。 ただ一人の男にしか見せた事の無い秘腔を覗かれ、ピロテースの頬に浮かんだ羞恥の色が濃くなっていった。 ロウルは流れ出した蜜を指先で拭い取ると、微かに蠢く膣内へとそのまま指先を潜り込ませる。 「はぅっ…!!、んっ………くぅっ………!」 「感触といい締め付け具合といい……良い壺じゃ……楽しめそうだのう…フフフ」 指先でピロテースの膣内の感触を確かめるように味わうと、ロウルは先程までディードの膣内へ収まっていた男性器を取り出し、ピロテースの尻を撫でながら狙いを定めた。 ピロテースは唇をきつく噛み締め、その恥辱に耐えようと表情を険しくさせる。 だが、ロウルの腰が進んで男性器の先端が潜り込み始めた途端、その表情は戸惑いの色に一変した。 (な……何……これ………!?) ロウルの物が進む度に、痺れるような快感が全身に広がっていく。 そしてロウルの男性器が根元まで挿入されると、ピロテースはそれだけで小さく達してしまった。 薬によって性感を高められたピロテースの肉体は、予想を大きく超えて快感を生み出してしまう。 ゆっくりとロウルの腰が前後に動き始めると、先程までの怒りを忘れて、その快感に溺れたような喘ぎを漏らし始める。 「あっ、あぁんっ!、んっ、んっ、んっ、ふぁぁっ!!」 その快感に溺れた声を聞き、ロウルは抽送の速度を一気に速める。 寝台が悲鳴を上げる程の勢いで力強くピロテースを貫き、広がった男性器の先端で濡れた膣壁を掻き回す。 その光景を横から眺めていたディードは、ピロテースのあまりの変わり様に驚くと同時に、その姿に自分自身を重ねていた。 (……あんな薬を使われたら……もう………) 以前より遥に敏感になっているディードの身体。 その上に薬を使われなどすれば、間違いなくディードは完全に快感に溺れてしまうだろう。 それはもう、完全にロウルの性奴隷となる事を意味していた。 「くふぅ……んっ…んぁぁっ!、…こ…こんなの……初めてっ……凄いっ…!!」 未来の自分の姿であるピロテースを見つめるディードの横で、ロウルはその貪欲な欲望を満たしていた。 ピロテースの溢れさせた蜜で光る男性器を、逞しい動きで激しく出し入れさせる。 ディードよりも豊かな乳房を前後に揺らしながら、ピロテースは我を忘れて嬌声を寝所に響かせた。 「あっ、あっ、イイっ、イイのっ…!、もっと…もっと突いてっ……!!」 「そんなに儂の物がいいか!、……フハハハハハハ!」 夜更けの寝所に、ロウルの好色な高笑いが響き渡った。 対照的な二人のエルフを手に入れ、その欲望のままに蹂躙できる喜びに、ロウルは込み上げる笑いを抑えきれない。 「お前もこれからは儂の物じゃっ……その証を受け取れい!」 「あぅっ、やっ、あっ…駄目っ……イクっ…イックぅーーーっ!!」 ロウルが勢い良くピロテースの膣内に精を注ぎ込むと、ピロテースは一気に絶頂へと昇りつめていった。 結合部から溢れ出したロウルの白濁した体液が、褐色の肌に雫となって流れていく。 最後の一滴まで搾り出すように膣内で男性器を脈打たせ、ロウルは満足げに萎えた物を抜き取った。 「今宵は朝までたっぷりと可愛がってやるからな……口で綺麗にしてもらおうか、ディードリット」 この館へ来てから初めて本当の名を呼ばれたディードに、ロウルの言葉に逆らう術は無かった。 「……はい」 この日、二人の対照的なエルフの嬌声が、明方まで寝所中に響き渡っていた。 <続く> |