同級生二次創作SS「螺鈿細工の月−第二章−」

◇ 第四話-引導- ◇


  微かな振動と共に快感を送り続けるバイヴレーターの振動に、美沙は授業中であるのも忘れて、深い溜息のような喘ぎを漏らす。
 貞操帯の中央に空いた小さな穴からは、絶え間なく愛液が溢れ出してショーツを濡らしている。
 美沙は今すぐにでも手を伸ばしたい衝動を必死に堪え、湧き上がる快感に身を震わせた。


「…大丈夫ですか、田中さん?」

 教師に怪訝そうな声をかけられ、美沙の心が現実へと引き戻される。

「あ……は…はい…大丈夫…です」

 言葉ではそう言うが、額には脂汗が浮かび、その表情は苦悶に満ちていた。
 尚も美沙の身体を案じる教師だったが、美沙は快感に震えながら放課後まで耐え続けた。
 そして終業を告げる鐘が鳴ると、重い身体を引きずって早田達の待つマンションへと向かう。



「はぁ…はぁ…はぁ……お願い…もう外して……おかしくなっちゃうっ…!」
「どれ、見せてみろよ」

 早田の言葉に、美沙は立ったままスカートの裾を持ち上げ、皮製の貞操帯が装着された下腹部を露にした。
 貞操帯の一部は、溢れ出した愛液が染み込み、黒く変色している。
 そしてその奥からは、微かな機械音が響き、それに合わせて美沙の膝が震えていた。

「外して欲しいか?」
「お、お願い…します……何でも…言う通りにしますから……お願いっ…ひぅっ…!!」

 不意に美沙の身体が飛び跳ねるように痙攣する。
 その様子を笑みを浮かべながら見つめる早田の手には、美沙の膣内に埋められたバイヴレーターのスイッチが握られていた。
 スイッチは<最強>の位置を指しており、どれほどの振動が美沙に送られているのか、その様子を見れば想像できる。
 美沙の膝は大きく震え、貞操帯の隙間からは大量の愛液が溢れ出していた。

「おい、山部」
「うぃす。さ、外してあげようねぇ、美沙ちゃん」

 早田が顎で指し示すと、背後に控えていた山部が美沙の足元にしゃがみ込んだ。
 慣れた手付きで貞操帯の鍵を外すと、山部は美沙の膣内から小型のバイヴレーターを取り出した。
 引き出されるバイヴレーターに続いて、膣内からは大量の愛液が零れ落ち、太股を伝わって流れ落ちていく。

「あ……あぁ………はふぅ………」

 ようやく振動から解放され、美沙は熱っぽい溜息を漏らす。
 だがしかし、すぐに山部の指が膣内へと潜り込み、濡れて蕩けきった膣内を掻き回し始めた。
 美沙の溜息は、そのまま甘い喘ぎへと変わっていく。

「あ…あんっ……んん………はぁ……んっ…!」
「うへ…グショグショだねぇ美沙ちゃん……もう我慢できねぇや、早田さん?」
「ああ。好きにしろ」

 早田の許しを得ると、山部はそのまま美沙の身体を壁へと押し付け、片足を大きく持ち上げて挿入した。
 長時間のバイヴレーターによる刺激に蕩けきった美沙の膣内は、易々と山部のものを飲み込み、奥へ奥へと導くように襞が蠢く。

「おおっ…絡み付いてくるよ…そんなに気持ちいいんだ?」
「あっ、あっ……イイ…気持ちイイ……んっ、んっ、はぁっ、はぁんっ、あっ、あぁっ!」

 山部の首に手を回し、甘えるように鼻を鳴らしながら唇を求める美沙。
 拷問にも似たバイヴレーターの刺激から解放され、発情した身体を貫かれ、美沙は完全に快楽に溺れていた。
 美沙の求めに応じて唇を差し出した山部に、積極意的に舌を差し入れて絡めていく美沙。
 一ヶ月以上前は爽やかで健康的な印象を与えていた美沙が、これまでの早田達の責めによって、淫蕩な表情で男を求めるようにまでなっていた。

「すっかり発情しちゃって…そんなにセックスが好きなんだ?」
「は、はい…んんっ…好き…気持ちイイの……好きなの…あっ……あんっ…あんっ…!」

 長いポニーテールを揺らしながら、美沙は貫かれるままに喘ぎ続けた。

(…そろそろ頃合か……)

 山部と美沙の情事を眺めながら、煙草を口に咥えて早田は思案を巡らせる。
 美沙を辱め、快楽の虜にしただけで終わりでは無いのだ。
 早田の目的にとって、美沙はあくまでも<餌>でしかない。

(……黒川…いよいよ始まるぜ…)

 いつもの様に浮かべた口元の笑みが、これまで以上に凄みを増したかのように見えた。



「ほら、入れよ」

 既に夕日は稜線へと沈み、部活動に励んでいた生徒達も、それぞれ後始末を終えて帰路に着いている。
 美沙は早田に背中を押され、この学園に通うようになって初めて、校長室へと足を踏み入れた。
 校長室では、仕事を終えた校長が革張りの椅子に深く腰を降ろし、美沙の訪問を待ちわびていた。

「は、はい……失礼…します…」
「遅くなりました、校長」

 早田は校長へと簡単な挨拶を済ませると、更に美沙の背中を押して、校長の机の前に立たせた。
 普段、昼間見る表情とは違い、好色さに輝く目で美沙を見つめる校長。

「田中…美沙君だったね。彼女を?」
「ええ。ご自由に…」

 含みを持った表情で校長に頷き返すと、早田は何やら美沙に耳打し、校長室を後にした。
 校長は椅子から立ち上がり、残された美沙へと近づき、その背後に立つ。
 そして制服の上から乳房へと両手を廻し、瑞々しいその感触を楽しむかのように、美沙の乳房を揉みほぐし始めた。
 美沙は嫌がる素振りを微塵も見せず、それどころか頬を上気させて、瞳を潤ませていた。

「あぁ……校長…せんせぇ……」
「若い娘は堪りませんねぇ…今日はたっぷりと可愛がってあげますからね」
「ん……はい……美沙を可愛がって下さい……あん……」

 校長の美沙の制服のファスナーを緩めると、中へと手を潜り込ませ、下着を押し上げて直に乳房に触れた。
 最近、急速に大きさを増しつつある乳房を揉まれ、美沙の口からは切なげな喘ぎが漏れ出した。
 いつものようにポニーテールに纏めた髪で、露になっている首筋に唇を寄せながら、校長は若い身体を味わい尽くせる事に、内心で歓喜の叫びを上げていた。



「さて…」

 校内であるにも関わらず、胸元から取り出した煙草に火を点けて口へと運ぶ早田。
 その姿を、廊下の影から見つめる視線がある。

(どうして……あの人がここに……)

 まだ週に一・二度だけ水泳部へと足を運んでいる舞は、この時間になって着替えを終えた所だった。
 そして一度教室へと戻り、黒川の待つマンションへと帰ろうとした時、校長室から出てくる早田を目撃したのだ。
 早田の事は黒川の運転手兼秘書ぐらいの認識しかなかった舞は、その早田の姿を校内で見かけ、不思議と胸がざわめくのを感じた。
 早田の企みなど思いも寄らない舞は、まさか美沙がその毒牙にかかっているとは気付くはずもない。
 結局、胸騒ぎを覚えつつも、早田が立ち去っていくのを見送る他なかった。



「あっ……ふぁんっ……!」

 大きなマホガニーの机に手をついた美沙は、背後から校長の貫を受けていた。
 スカートとショーツは足元に落ち、制服の上着だけを身に着けた状態で、年齢不相応にそそり立った校長の男性器が美沙の膣内を出入りする。
 太股を伝う程に愛液を溢れさせながら、美沙はその快楽に乱れ、泣き叫ぶように喘ぎを漏らしていた。

「あっ、あっ、あぁんっ!!、んっ……校長せんせっ……もっと、もっと突いてっ…!!」
「こんなに腰を振って、いやらしい娘だ。これは徹底的にお仕置きしなければなぁ」
「わ、私……いやらしい子ですっ……だから…もっとお仕置きして下さいっ…あ、あんっ、あんっ、はぁんっ!!」

 校長の抽送に合わせて自らも腰を淫らにくねらせ、髪を振り乱して喘ぐ美沙。
 頭の奥まで痺れるような、全身を包む鉄強烈な快感は、美沙の見も心も蕩けさせていく。
 やはり若々しい激しさは無いものの、経験豊富な校長は巧みに腰を使って美沙を責め立てる。
 早田や山部とは違い、その老練なまでの腰使いに、美沙は我を忘れて泣き叫んだ。

「あっ、あっ、はぁっ、イイっ、イイのぉっ!、溶けちゃう…溶けちゃうっ…!!」

 全てが溶け出し、快感と混ざり合ってしまうかのような感覚。
 一ヶ月にも及ぶ早田と山部の陵辱により、美沙の肉体は貪欲なまでに快楽を追い求めるようになっていた。
 男に抱かれているという感覚、膣内を前後する男性器の感覚が、美沙の心までも満たしていく。
 今の美沙にとって、男に抱かれ快楽を得る事は、唯一の心の拠り所であった。

「ほら、気持ちいいか、堪らんだろう」
「あんっ、はぁっ、んんっ!、イ…イイですっ……オ○ンコ痺れちゃうのっ…あ、あぁんっ!、んぁぁっ!!」

 快感の激しさに膝が震え、校長に腰を支えられてようやく立っていられる美沙。
 それでも自ら腰を振るのを止められず、絶頂を目前にして美沙の身体は最高潮に燃え上がる。
 そんな美沙の様子を察して、校長は手を潜り込ませて指先でクリトリスを弄び、昇りつめようとする美沙を後押しした。

「ひゃんっ…!!、あっ、あぁっ!、わ、私…もうイっちゃいますっ……んっ、んっ、んぁぁっ!」
「派手にイキなさい。何度でもイカせてあげるからね…」
「あっ、あっ、あっ…嬉しいっ……イクッ!、イッちゃう!、イクぅっ!!」

 痙攣するかのように膣内が収縮して校長の男性器を締め付け、美沙は大きく仰け反りながら達した。
 その表情は恍惚とし、快楽に酔って蕩けきっていた。
 そして絶頂へと達し、全身から力を失っていった美沙は、そのままその場に膝を落とす。

「さあ、君を喜ばせてくれた物にお礼をなさい」
「ん……はい……ありがとうございました……んふぅ…校長先生の…逞しくて……素敵……」

 目の前に差し出された濡れた男性器に、美沙はうっとりとした瞳で見つめながら手を伸ばした。
 そして自らの愛液によって濡れた茎の部分を擦り上げながら、その先端に口づけする。
 美沙は何度も繰り返して唇の雨を降らせると、そのまま先端からゆっくりと口腔へと飲み込んでいった。



「おかえんなさい。どうでしたー?」
「ああ。問題なく校長に渡してきた」
「そっすか…ちょっと残念だなぁ…今夜も楽しみたかったっすよ」

 心底、美沙が居ない事を残念がる山部。
 早田は口元に苦笑いを浮かべながら、少しだけ乱暴に山部の肩を抱いた。

「その代わり、桜木舞はお前の自由に犯らせてやるよ」
「…うぃっす」

 早田の言葉に、満面の笑みを浮かべる山部だった。


<続く>

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