1st
「秘密の時間」 諸住唯菜、17歳。 私立櫻花学園に通う、普通の女子高生である。 肩口で切り揃えられた髪を揺らしながら、彼女は廊下を一目散に駆けている。 三人の中で最も豊かな乳房が、制服のブラウスの下で大きく揺れる。 息を切らせて駆けつけた場所は、校舎の端に位置する社会科教科室。 その部屋の前で乱れた呼吸を整え、制服の乱れも気にしてから小さくノックする。 「はーい?」 中から響いて来たのはのんびりとした口調の男の声。 その声を聴いた瞬間に、柚葉の鼓動は高鳴っていく。 「諸住です――」 そう言いながら扉に手をかけゆっくりと開いていくと、机に向かっていた男性教師が振り向きながら微笑みで迎えた。 「やぁ、来たね」 近藤公也、26歳。櫻花学園社会科教員。 放課後の居場所となっている社会科教科室に教え子を呼びつけたのは、別に勉強を教える訳でも用事を言いつける訳でもない。 椅子から立ち上がって柚葉を招き入れ、廊下を確認してから扉を閉めて鍵をかける。 「先生…」 「柚葉…」 二人だけの空間を手に入れ、見つめ合った二人はどちらからともなく抱き合う。 そう、二人は教師と生徒という関係を外れ、男と女の関係であった。 唯菜には門限があり、公也には仕事がある。必然的に会える時間も場所も限られていた。 放課後で人目につかない場所として、社会科教科室が選ばれたのは必要に迫られての事。 人目を避けて会う二人。限られた時間の中で二人は愛を育んで来たのだ。 裏庭に面した窓のカーテンを引き、再び椅子に腰を下ろして公也は唯菜を手招きする。 「…うん」 スカートが乱れるのも気にせずに、唯菜は公也の膝の上へと向き合いになって腰を下ろす。 公也の首に両手を回し、愛しい男の瞳を見つめる唯菜。 「私…早く卒業したい…」 「後1年半の我慢だろ?、そうすれば…堂々と太陽の下で会えるようになる」 「……待てないよ…そんなに」 答えの決まっている質問をして、唯菜は拗ねたような表情を見せる。 公也が教師という立場を捨てる訳にいかず、唯菜が生徒である事を止める訳にはいかないのだ。 「そう言うなって…」 苦笑を漏らしながら公也は唯菜の髪を掻き上げるように撫でる。 「今我慢しなくちゃ…何の為に今まで苦労してきたのか解らないだろ?」 「そうだけどさ……」 まだ不満そうな表情の唯菜の頬に、公也がそっと口づけする。 「我侭なお姫様には…お仕置しちゃうぞ」 公也の言う「お仕置」の意味を理解して、唯菜の頬がサッと桜色に染まっていく。 恥かしげに俯きながら、公也の肩に顔を預けて唯菜は甘えるように呟いた。 「いっぱい……お仕置して……」 公也は唯菜の顔を自分の前へと向けさせると、そっと唇を重ねてそれに応えた。 「……はぁ………」 膝の上に唯菜を乗せたまま、制服のブラウスの前を開いて肌を露にし、ブラを押し上げると大きめの乳房が零れ落ちた。 重力に逆らって上を向こうとする乳房を掌の中に収め、公也はゆっくりと揉みほぐし始める。 柔らかな弾力と瑞々しい張りを併せ持った乳房は、公也の掌には収まりきれずに指の間からはみ出してくる。 指の間ではみ出した部分の上に乗った乳首を挟みながら、円を描くように大きく揉む。 「せんせぇ…私の胸…好き…?」 自分の乳房を愛撫している男をうっとりと見つめながら、唯菜は他愛も無い問い掛けをする。 その答えは決まっているはずなのに、唯菜の性格は訊かずにはいられないのだ。 「ああ…唯菜の全てが好きだよ」 少女を満足させるかのように微笑みながら言うと、公也は今言葉を紡いだ唇を乳房へと寄せる。 指の間から顔を覗かせている乳首を口に含み、そっと舌先で転がしてやると、たちまち固く尖り始める。 「…あふぅ……ん……」 じんわりと全身を包み込む甘い刺激に酔う唯菜。 密かな自慢でもある胸を責められるのが、唯菜はたまらなく好きだった。それが愛しい相手なら尚更である。 公也は唯菜の乳房を可愛がりながら、そっと手を伸ばして唯菜の尻をスカートの上から撫でる。 唯菜の性感帯は知り尽くしている。公也は乳房と尻だけでなく全身へと手を這わせていく。 「あっ……んふぅ……んんっ……」 背中から首筋、そして耳の裏。脹脛から膝の裏、そして太股の内側。 細く長い公也の指先によって、唯菜は奏でられるように甘い吐息を漏らし続ける。 「…そろそろいいかな?」 既に公也のズボンの前も大きく脹らんでいた。 「はぁ……はぁ………うん…」 力なく頷いて、唯菜は公也の膝の上から降り立つ。 そしてスカートの中へと手を伸ばし、ショーツの脇へと指をかける。スカートの生地が捲れあがり、白く滑らかな肌の太股が露になった。 チラリと公也の方を一度見てから、唯菜はゆっくりとショーツを足首まで下ろして片足を抜く。 足首の辺りで小さくなったショーツの中心には、大きな染みが広がっていた。 多少フラつく足取りで唯菜は壁に向かうと、手を着いて大きく尻を突き出した。 そして後手に腕を伸ばしてスカートを捲り上げ、尻の肉を開いて秘唇を露にさせる。 「せんせぇ……唯菜のえっちな…オ○ンコに…お仕置して…」 厚みのある秘唇の奥からトロトロと蜜を零れさせながら言う姿に、いつもの事ながら公也は欲情してしまう。 唯菜の背後に立ってズボンとトランクスを一緒に降ろすと、隆々とそそり立った男性器を秘唇へとあてがった。 「いくよ…唯菜」 言葉と同時に公也の腰が進み、ぢゅぷ…という音と共に先端が秘唇を捲り上げて埋没した。 先端が温かく潤んだ秘肉に包まれた感触を得ると、公也は残りの部分も一気に挿入する。 「はぁっ!!、入って……入ってくるよぉっ……!」 全てを唯菜の膣内へと埋没させると、腰を抱えて公也はゆっくりと動きだす。その動きが速く激しいものへと変わるのに時間は必要なかった。 豊富な潤滑液によって滑らかに出入りする公也の男性器。 湿った音を響かせながら、公也は激しく唯菜を貫いた。 「はんっ!、んんっ!、あっ、んぁっ!、おっきいっ!、おっきいよぉっ!!」 壁に手をついて尻を突き出した状態で突かれるので、露になった乳房が激しく前後に揺れる。 唯菜を背後から貫きながら、公也はふと初めて唯菜を抱いた頃を思い出していた。 その時も同じように社会科教科室で、同じように背後から抱いたのだ。 痛みを必死に堪えて身体を揺らす唯菜を、公也は堪らなく愛しく思ったのである。 「せんせぇ……唯菜の…唯菜の…気持ちいい……?」 唯菜の問い掛けに公也は現実へと引き戻される。 「ああ…唯菜は最高だよ」 「嬉しい……ひんっ!、んぁっ!、んっ、んっ、やっ、はぅんっ!!」 片手を伸ばしてブラウスから零れ落ちた乳房を掴み、搾るように強く揉みながら激しく腰を動かす。 激しい貫きに公也の男性器の先端が子宮口を叩き、その度に全身に流れる快感に唯菜は身を震わせて咽び泣く。 「当たってるぅ……ひぅっ…!、あぁぁぁっ…先生のが…奥にっ……当たるのぉっ!!」 崩れ落ちそうになる膝を必死で堪え、壁についた両手で身体を支える唯菜の身体が、公也の一突き毎に浮き上がる。 その背中は汗でブラウスが張り付き、下着の線を浮き上がらせていた。 収縮しながら激しく締め付ける肉襞の感触に苦悶の表情を浮かべながら、公也は巧みに柚葉の膣内を擦り上げて絶頂へと導いていく。 「あっ!、あぅんっ!、せんせぇっ…私…イキそうっ……!」 自分の分身を包み込む肉壁の感触から、公也もそれに気付いていた。 抽送の速度を上げながら、公也は上半身を折り曲げて唯菜の耳元で囁く。 「一緒にイこう…」 「うんっ…一緒にっ…!、きてっ…せん…せっ…もう…だめぇっ……!!」 唯菜の背中が反り返り、何度も激しく頭を振る。 「くっ……」 「はぁっ……イクっ……イっちゃうっ……いっ…くぅーーーっ!!」 断続的に締め付ける膣内の感触に、公也も最後の一突きを打ち込んで激しく射精した。 膣内から子宮へと流れ込む精液を感じながら、力を失った唯菜の膝が崩れ落ちる。 それを片手で受け止めると、公也は唯菜をそっと床に寝かせた。 「せんせぇ……」 絶頂の余韻に浸りきった潤んだ瞳で、唯菜は両手を差し出して公也を求める。 床に横になった唯菜を抱き寄せ、公也は優しく唇を重ねていった。 (わぉ……激しいわねぇ…) (すごぉ……唯ちゃんってば…) 教師と生徒の秘められた関係を覗き見る二つの影があった。 言うまでも無く真希と柚葉。 結局、暇を持て余した二人は唯菜の跡を密かに追っていたのだ。 扉の隙間から重なるようにして一部始終を覗いていた二人。口には出さなかったが二人共ショーツには染みが広がっている。 不意に二人の視線が重なり合い、互いに苦笑いを浮かべ合う。 「…帰ろっか…」 「…うん」 部屋の中で睦言を囁き合う二人を残して、真希と柚葉はそっとその場を後にした。 |