No1

 

ある朝、
コンコン、
「森川さーん、いませんかぁ? 宅急便でぇーす」
布団の中で眠っている僕は扉をノックする音と、人の声でめを覚ました
「? ハァイ… どなたですかぁ?」
布団から顔を出し、寝ぼけた頭で生返事を返す
「宅急便です、荷物をお届けに参りました」
その声に、もそっとベッドから降りて、まだ寝ぼけている頭で扉を開ける
「すいません、寝てた… うぉっ!! なんすか? そのデカイ荷物は」
目の前の宅急便の兄ちゃんの後ろにバカデカイ箱がある
「バディですよ、運がいいですね、ご当選おめでとうございますとかいてありますよ
あ、ハンコお願いします」
僕は首を傾げながらはんこを押す、このバカデカイ箱のなかがバディだって?
「当選って… 何かそんなもんに応募したかな?」
そんな僕の言葉に宅急便の兄ちゃんが
「まだ寝ぼけてますか? すみません、こんな朝早くに」
しまったそんなつもりじゃないんだけどな…
「いえ! こちらこそこんな時間まで寝ちゃってて、すみません。 届けていただいて
ありがとうございます」
宅急便の兄ちゃんはにこっと笑って
「これ、部屋の中にいれましょうか?」
と言ってくれた、 確かにこんなの廊下にあったら邪魔だし、と思ったので
「あ、 お願いします… ここら辺においてもらえます?」
と部屋の中を指す
「んじゃ… よっと、 ここらへんですか?」
「あ、はい、ここら辺で」
宅急便の兄ちゃんは力持ちらしく、あのバカデカイ箱を持ち上げて僕の部屋の中に入れる
「よいしょっと… ふう、これでいいですか?」
「はい、ありがとうございます」
「じゃ、 しつれいします」
そう言って宅急便の兄ちゃんは帰っていく
「あ、 はい、ありがとうございました」
僕の声に宅急便の兄ちゃんは手を振って帰っていった
さて、 『コレ』いったいどうしようか?



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