FF10二次創作「決意」 

 

「決意」

「これはユウナ殿…まさかこれ程早くご返事が頂けるとは」

 シーモアは仰々しく両手を広げてユウナを迎え入れる。
 一方のユウナは、胸に秘めた思いが表情に表れないようにと、勤めて落ち着きを装っていた。

「シーモア老師…」
「ですが、きっと貴女なら解って頂けると思っていましたよ…ユウナ殿」

 胸元で手を合わせ、どこか切なげな眼差しでシーモアを見つめるユウナ。
 そんなユウナにゆっくりと近づき、背後へと廻り込むシーモア。

「二人の愛で……世界に安らぎを与えられるのです」

 緩やかな動きで背後からユウナを抱きしめ、甘く響く声音で耳元で囁きかける。
 抱きしめている腕の一方は胸元、もう一方は腰へと伸び、服の上からユウナの身体の線をなぞっていく。
 その感触に微かに繭を歪めるユウナだったが、抵抗も拒絶もする事はなかった。
 それはこの結婚を決意した時から、胸に秘めていた覚悟の表れでもあった。

「試練の間へと向かう前に…」

 胸元のシーモアの手は、開いた服の脇から中へと潜り込み、下着を押し上げて直接乳房へと触れた。
 初めて自分以外の手が触れる感触に、思わずユウナの口から拒絶の言葉が漏れる。

「…嫌………」
「今更何を言うのですか。愛を確かめ合う行為ではありませんか」
「で…ですが……」

 シーモアに愛という言葉を囁かれる度に、ユウナの中の決意が鈍っていく。
 何が真実で何が偽りなのか、それすら解らなくなりつつあった。
 老師と慕うシーモアを信じたいという気持ちも、ユウナの決意を揺らがせる一因となる。
 
「さあ、身体の力を抜いて…」

 シーモアは腰へと降りていた手も胸へと潜り込ませ、両手でユウナの乳房を揉みほぐし始めた。
 大きな手の平に包み込まれ、その中で様々に形を変えていく柔らかな乳房。
 ユウナの頬は微かに朱に染まり、その呼吸も次第に荒くなっていった。

「あぁ……シーモア老師……」
「シーモア…とだけ呼んで下さい。我が妻…ユウナ」
「シ…シーモア…様………あっ……」

 服の布地の下では、微かに固くなり始めたユウナの乳首を、シーモアの指先が弄ぶように摘んでいた。
 ユウナの膝からは力が抜け、完全に背後のシーモアに身体を預けている。
 上気した頬と潤んだ瞳。そして荒い呼吸はユウナが感じる初めての快感を物語っていた。

「あっ……んんっ……」

 電流のような快感が胸から全身へと広がる度に、ユウナの身体が小さく震える。
 背後から覗き込むシーモアの表情は、まるで氷のように冷たく、その口元には笑みすら浮かべていない。
 そんなシーモアに気付かず、ユウナは愛という言葉と始めての快感に酔いしれていた。

「気持ちいいかい?」
「はぁ……んっ……はい……シーモア様……あっ、んっ……」
「もっと自分を解放して…全てを委ねるんだ」

 シーモアの言葉に導かれるかのように、ユウナは快楽に流され、次第に大胆になっていく。
 ようやく満足げな笑みを口元に浮かべると、シーモアは片方の手をユウナの下腹部へと伸ばしていった。
 ゆっくりと長いスカートの生地をたくし上げ、その中へと手を潜り込ませる。
 ユウナもこれといった抵抗は見せず、素直に膝の力を抜いてシーモアの手を受け入れた。

「ここも、しっかりと愛してあげましょう」

 簡素な下着の上から、シーモアの指先がユウナの秘唇の上をゆっくりと撫でる。
 背後のシーモアにもたれ掛かったユウナは、その快感に睫を震わせていた。
 繰り返しシーモアの指先が撫で続けるうちに、衣擦れの音に微かな水音が混じり始め、ユウナの呼吸は更に荒くなっていく。

「ん……はぁ……はぁ……あんっ……あぁっ…!」

 ユウナはもう足には完全に力が入らず、シーモアに支えられて辛うじて立っているといった感じだ。
 シーモアは尚も丹念な愛撫を続け、より大きな快感の渦へとユウナを巧みに導いていく。
 だが、肝心な部分には直接触れようとはせず、次第にユウナの中でもどかしさが高まっていった。

「はぁ……んんっ………シーモア様ぁ……」
「焦ってはなりませんよ……先に私の方もしてもらいましょうか」
「…………え…」

 シーモアはユウナの身体を支えて振り向かせると、その顔を覗き込むようにして微笑を浮かべる。
 ユウナは何を言っているのか理解できないといった様子で、潤んだ瞳でシーモアを見つめ返す。
 その耳元に顔を近づけ、シーモアが何やら囁くと、ユウナは顔を真っ赤に染めて俯いてしまった。

「できますね?」
「……………………はい」

 俯いたままユウナが頷くのを見ると、シーモアは服の前を開き、七分ほど起立した男性器を取り出す。
 ユウナは顔を赤らめたまま、シーモアの前に跪いた。

「これが……シーモア様の……」

 始めてみる男性器に驚きつつも、その逞しさにうっとりとした表情でユウナは熱い眼差しで見つめる。
 そしてゆっくりと手を伸ばし、両手で茎の部分を擦り始めた。
 シーモアが求めたのは口淫。ユウナに手と唇と舌を使って奉仕する事を求め、ユウナはそれに素直に応じたのだ。
 初めての淫らな行為と、自らが男性を愛するという行為にユウナは心奪われていた。

「…ご奉仕……させて頂きます…」
「貴女の愛を見せて下さい……ユウナ」
「…はい………んっ……んんっ……」

 その愛らしい唇を開くと、シーモアの逞しい男性器を先端からゆっくりと飲み込んでいく。
 そして唾液を塗して滑りを良くさせると、舌を絡めながら頭を前後に動かし、唇で全体を刺激していった。
 シーモアはその様子を見下ろしながら、ユウナの髪に手を伸ばして指先に絡める。
 その行為がシーモアからの愛を感じられるような気がして、ユウナは愛情を込めて丹念に奉仕していった。

「んんっ……んっ、んっ……ぢゅっ……」
「そう…もっと舌を絡めてごらんなさい」

 シーモアに言われるがままに、ユウナは先端から茎へと舌を絡め、喉を鳴らして吸い上げる。
 愛ゆえの行為であるという思いと、生来の勤勉さでユウナは瞬く間に口淫の技術を習得していく。
 その愛らしい顔つきからは想像できない程、その技術はまるで娼婦のように巧みになっていった。

(シーモア様の…この逞しい物に……私は純潔を捧げるのね……あぁ……)

 既にユウナにとってシーモアに奉仕する事と、その身を捧げる事は至上の喜びと感じられるようになっていた。
 手と唇と舌での奉仕も更に熱がこもり、上目使いにシーモアの表情を伺いながら、丹念に男性器を愛していく。
 その心の喜びは身体へとも直結し、奉仕を続けながらユウナの秘所は絶え間なく蜜を滴らせている。
 それは雫となって太股を伝わり、床に零れ落ちて淫らな染みを広げていく。

「…んっ……シーモア様……いかがですか……私のご奉仕は…」
「素晴らしいよ。…その表情も…淫らで美しい…」
「あぁ……ありがとうございます……」

 シーモアの言葉に、ユウナは感涙まで目元に浮かべ、舌を這わせたままシーモアを見上げる。

「だが…いつまでも貴女に奉仕してもらう訳にもいかない…」
「……シーモア様……?」
「そろそろ、結ばれましょう…ユウナ」

 いよいよだ。その瞬間が近づき、ユウナの鼓動が加速していく。
 口元を拭って立ち上がると、ユウナはシーモアに向かって深く頭を下げ、再びその場に跪いた。

「シーモア様に…私の純潔を捧げます……」

 そう言って再び頭を下げるユウナを立ち上がらせると、その身体を抱き寄せてシーモアは深く唇を重ねた。
 戸惑う事なく開かれたユウナの唇に舌を挿し込み、その口腔で激しく舌を絡ませあう。
 その瞬間のユウナには、確かに愛されているという実感があった。
 それが偽りの物だと気が付かずに…。

「さあ、そこの壁に手をついて…」
「……はい」

 経験も知識も乏しいユウナは、シーモアに指示されるがままに壁に手をつき、お尻をシーモアへと突き出す。
 シーモアはユウナの長いスカートを腰まで捲り上げると、飾り気の無い簡素な下着へと手を伸ばした。
 既に下着には大きな染みが広がっており、それは尚も大きさを増していくかのようだった。
 ゆっくりとシーモアの手が下着を降ろしていく。

「……はぁ………シーモア様ぁ……」
「思っていた通り、ユウナのここは素晴らしい……綺麗な色をしているよ」
「…は…恥ずかしいです……おっしゃらないで下さい…」

 恥ずかしげに訴えるユウナを無視して、シーモアはその部分の色や形状について声に出してユウナに説明する。
 その度にユウナの頬の赤みが羞恥によって増し、秘唇の奥からは蜜が溢れ出してくる。
 見られているという事と、シーモアの言葉がユウナを更に刺激していく。

「シ…シーモア様……」
「焦ってはなりませんと言ったはずです。貴女は初めてなのですから、この薬を…」

 そう言ってシーモアは懐から軟膏のような物を取り出すと、指先で軽くすくい取ってユウナの秘唇へと塗り始める。
 それが破瓜の痛みを和らげ、より二人を深く結びつけるのだとシーモアは説明した。
 薬の冷たさと暖かい指先の感触が、ユウナの膣内へと潜り込んでくる。
 その濡れた襞の間にまで薬を塗り込むと、シーモアは手を伸ばしてユウナの胸を覆っていた生地を開き、柔らかな乳房を露出させた。

「これで痛みは消えるはずです。入れますよ、ユウナ」
「はい……シーモア様…来て下さい…」
 
 シーモアは完全に起立した物を軽く擦り上げると、その先端を濡れた秘唇へと添えた。
 ゆっくりとシーモアの腰が進むと、その広がった先端が秘肉を強引に押し広げ、少しずつ処女地を蹂躙していく。
 最初の一瞬こそ微かな痛みを感じたものの、薬の効果なのか、ユウナは破瓜の痛みを全く感じていなかった。
 それどころか、膣内へとシーモアの男性器が進入するにつれ、大きな充実感と快感とが全身を包み込んでいく。

(シ…シーモア様の逞しい物が……入ってくる……熱くて…固くて………大きい……)

 時間をかけてゆっくりと、シーモアの物はユウナの体内へと全てを納めた。
 結合部からは破瓜のものと思われる鮮血が僅かに滴り、溢れた蜜と混ざり合って太股を伝った。
 自分の分身をユウナの膣内で脈打たせながら、シーモアは露になった乳房へと両手を伸ばす。

「心を解き放ち、快楽に全てを委ねるのです。いいですね…ユウナ」
「…はぁ……はぁ………わ…解りました……シーモア様」

 指の間で乳首を挟み込むようにして乳房を大きく揉みほぐしながら、シーモアは静かに腰を動かし始めた。
 先端が抜けるギリギリまでゆっくりと引き抜き、再びゆっくりと根元まで埋没させていく。
 緩やかながら力強い抽送で、シーモアの男性器はユウナの膣内を刺激していった。

「あっ……あっ………あっ………」

 シーモアに深く貫かれる度に、愛らしい声音でユウナが溜息にも似た喘ぎを漏らす。
 力の入らない両腕でかろうじて身体を支え、シーモアの抽送と胸への愛撫による快感に震え、切なげな喘ぎを漏らし続けるユウナ。
 その愛らしい顔立ちからは想像できない程に、その喘ぎには艶やかな響きが混ざっていた。

「…あんっ……あんっ……シーモア様っ……もっと……もっと……っ」

 初めてであるにも関わらず、ユウナはより激しい抽送と快感を求め、甘い声で背後のシーモアに訴えかける。
 そんなユウナの態度と甘い喘ぎに、シーモアの物もユウナの中で更に大きさを増しつつ、抽送は次第に激しくなっていく。
 結合部から蜜の雫を飛び散らせながら、シーモアの男性器は膣壁を擦り上げながら激しく出入りする。
 そして同時に高まっていく快感は、ユウナを更に乱れさせていった。

「ユウナ…私の愛を感じますか…私の想いを感じますか」
「はぁっ……はいっ……んっ…感じてます……ユウナは…シーモア様を感じていますっ…!」
「ならば、それに応えるのです…ユウナ」

 身体が浮き上がりそうな程に激しくなっていくシーモアの抽送。
 ユウナの膣内から溢れる蜜は破瓜の血を押し流し、潤滑油となってより深くシーモアの物を迎え入れる。
 そしてシーモアの昂ぶりを表すかのように、手の平の中で柔らかな乳房は様々に形を変え、乳首は痛いほどに固く尖っていた。

「あんっ……あっ…あっ…イイっ…!、奥まで……シーモア様のがっ…奥まで届いてますっ…はぁぁっ!」

 激しさを増していく抽送に応えるかのように、恥じらいも無く悦びの声をあげるユウナ。
 上気したその表情は恍惚とし、激しい快感に身体中が震えている。
 
「あっ、あっ、あぁんっ…!、もう…駄目ですっ…ユウナは……ユウナはイってしまいそうですぅっ…!」
「……ならば、一緒にイクのです」
「は、はいっ……あっ…あんっ…あんっ…あんっ…イクっ…イクのっ……イッちゃうのぉっ……!!」

 シーモアは乳房を揉んでいた手を離してユウナの腰を抱きかかえ、全身の力を込めて男性器を打ち込む。
 淫らな水音と肉のぶつかる乾いた音、そしてユウナの甘い喘ぎだけが部屋中に響き渡り、部屋全体を淫らな空気が包み込んでいた。
 そして力強くユウナの膣内を貫き、シーモアの物が大きく膨らむ。
 次の瞬間、激しく脈打ちながら、シーモアはユウナの膣内に大量の濁った精を放っていた。
 膣内から子宮へと流れ込む大量の暖かい精。
 それを身体の奥で感じながら、ユウナも絶頂へと昇りつめていった。

「あっ………あぁっ……はぁぁぁぁんっ!!」
(シーモア様のが……流れ込んでくる……暖かい………)

 放たれた大量の精は結合部から溢れ出し、二人の間を伝って床へと零れ落ちて広がる。
 崩れ落ちそうになった身体をシーモアに抱きかかえられ、ユウナは悦びに満ちた表情で気を失っていった。